【MLB】大谷翔平、164キロの“ミサイルツーベース” 専門家は「スイングが戻ってきた」

第1打席に痛烈な二塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

余裕綽々の“スタンディングダブル”「オオタニは悠々と二塁へ」

 エンゼルス大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、本拠地レンジャーズ戦に「5番・DH」で打者として5試合ぶりにスタメン出場。第1打席でメジャー最年長45歳のバートロ・コロン投手から右中間を破る痛烈な二塁打を放ち、4試合ぶりのヒットを記録した。時速163.7キロの痛烈な打球で余裕の“スタンディングダブル”となったが、地元テレビ局の実況も「誰も追いつけない」打球と脱帽。試合は6-0でエンゼルスが勝利した。

 14打席ぶりの1本はあまりに鋭かった。2点先制直後の初回2死走者なしで迎えた第1打席。大谷はコロンから右中間を破る痛烈な二塁打を放った。

 ロサンゼルスで試合を中継していた地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」の実況は「右中間にヒットだ。これは誰もおいつけない。オオタニは悠々と二塁へ。今季8本目の二塁打です」と興奮気味に伝えた。

 MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると、打球速度101.7マイル(約163.7キロ)の“ミサイルヒット“。センター方向に強烈な打球を放ち続けている二刀流対策で、相手は二塁後方に遊撃手が寄る“大谷シフト”を敷いているが、その頭上を通過した高速の打球にレンジャーズ外野陣も追いつけず、中堅と右翼の間を抜けていった。

 大谷が見せた余裕綽々の“スタンディングダブル”。解説を務めたメジャー通算132勝のエンゼルスOB、マーク・グビザー氏は「彼のスイングが戻ってきたのを見ることができて最高です」と声を弾ませていた。

 大谷はこの日、3打数1安打1四球で打率は.292に。第2打席では好機で四球を選び、追加点につなげるなど、6-0の完封勝利に貢献した。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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