ことしは最多4640万匹遡上 相模川でアユ釣り解禁

 県内の河川でアユ釣りが解禁となった1日、相模川にも多くの釣り人が訪れた。県内水面漁業振興会の調査によると今年の相模川は、5月27日までに調査開始以来最多の4640万匹ものアユが遡上(そじょう)している。だが、これらの天然アユはまだ小さめで、おとりを使った友釣りで釣り上げるのにそれぞれ苦労している様子だった。

 高田橋周辺(愛川町角田)では、橋の上流側、下流側にそれぞれ釣り人が集まった。きらきらと日差しをはね返す水面に、たくさんのさおが出されたものの、釣り上げるのは難しい様子。ポイントを探りながら川の中を移動したり、おとりアユの様子を確認したりしていた。それでもあちらこちらで、釣れたアユを網に取り込む姿が見られた。

 下流から上流へ向けて川の様子を見て回った相模川漁業協同組合連合会の木藤照雄会長は「釣り人の人数は、昨年より2割程度多いようだ。小さなアユに適した仕掛けにして、釣り上げた天然アユをおとりに使って上手に友釣りをしている人もいた」と話していた。

解禁初日から相模川に訪れた釣り人たち=高田橋上流

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