ブッフォンが明かした“うつ病”との闘い「死んでしまうのではないかと……」

壮絶な過去を明かしたブッフォン photo/Getty Images

2001年よりユヴェントスでプレイしたGKジャンルイジ・ブッフォン。長きにわたり同クラブの守護神として君臨してきた同選手だが、今季限りでの退団を決断した。

今後の動向が注目されるなか、同選手がうつ病に悩まされていた過去を告白。ある試合の直前に死の恐怖に晒されていたことを明かした。伊『calciomercato』や伊『il Giornale』が伝えている。

「2005年のレッジーナ戦の前の出来事は忘れられない。ウォームアップ中に発作に襲われたんだ。それまでよりも遥かに強い発作にね。誰も僕の異変に気づかなかったから、尚更孤独に感じたよ。心臓の鼓動は早まり、呼吸はどんどん苦しくなる。このまま死んでしまうのではないかと思ったよ。それでも僕はピッチに立った。フランチェスコ・コッツァ(レッジーナ)のシュートをセーブできたし、チームは1-0で勝利した。それが自分にとって大きな衝撃になったんだ。まるでショック療法のようにね。これがきっかけで、僕は(自分がしている)仕事への愛や誇り、自己肯定感を取り戻せたんだ。だから、諦めないことにしたんだよ。僕は自分にこう言い聞かせた。『簡単な道を歩むなら、ピッチに入らなければいい。だけど、それはいつだってできる』と」

世界中の人々の視線に晒され、常に最高のパフォーマンスを求められるトップアスリート。サッカーに心血を注ぐ選手たちに対し、我々はより一層敬意を払う必要があるのかもしれない。

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