懐かしいスターに“再会” 「諫早の昭和 映画ちらし展」 28日まで市美術・歴史館

 昭和40年代前半、諫早市内の映画館で上映された映画チラシを展示する「諫早の昭和 映画ちらし展」が同市東小路町の市美術・歴史館で開かれている。当時、人気だった任侠(にんきょう)ものや時代劇、洋画などで躍動するスターたちに“再会”できる。
 同館によると、昭和30~40年代、市中央地区に東映、大丸、諫早名画劇場(名劇)、銀線、諫早映画劇場(諫映)、高来町に旭座、湯江映劇の計7カ所あった。旅芝居の一座が訪れる芝居小屋でも映画が上映されたという。その後、娯楽の多様化に伴い、市内の映画館は姿を消した。
 新聞折り込みのチラシを保管していた市内の男性から、市美術・歴史館が借用した。1966(昭和41)~69(昭和44)年のチラシ約200点で、赤や青などの単色刷り。戦後、ドキュメンタリー映画を手掛けた諫早市出身の上野耕三(1908~81年)の業績もパネルで紹介した。
 同館は「邦画や洋画、成人映画も同じレベルで上映され、貴重な大衆娯楽だったことが分かる。諫早の文化の幅の広さを伝えている」と話した。28日まで(火曜休館)。無料。

昭和40年代前半の懐かしい映画宣伝が展示されている「諫早の昭和 映画ちらし展」=諫早市美術・歴史館

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