MotoGP第6戦イタリアGP、Moto3クラスは、イタリアのムジェロ・サーキットで決勝レースを行い、ホルヘ・マルティン（ホンダ）が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温27度、路面温度43度のドライコンディションで争われた。レースはムジェロらしく、序盤から大きな集団が形成され、ホームストレートではスリップストリームの使いあいにより、激しくポジションを入れ替える接戦が展開された。
ポールスタートのマルティンはスタートでトップに立つと、1周目から後続をリード。1周を終えたところで2位以下にコンマ5秒ほどのリードを取り、独走態勢に持ち込もうとする。
しかし、3周目にはマルコ・ベゼッチ（KTM）、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ホンダ）がマルティンに追いつき、トップ争いは3人のバトルへ。終盤までこの3人がポジションを入れ替えながら周回を重ねていく。最終ラップにトップで入ったマルティンは、そのままトップで最終コーナーを立ち上がる。ディ・ジャンアントニオが2番手で続くが、ストレートに出た付近でベゼッチがジャンアントニオを交わして2番手に浮上、さらにトップを行くマルティンに迫る。
しかし、0.019差でマルティンが逃げ切り優勝。2位にベゼッチ、トップと0.043差の3位にジャンアントニオが続いた。
マルティンは今シーズン3勝目を記録し、ランキング2位に浮上。2位入賞のベゼッチがランキングトップをキープするが、マルティンとのポイント差は3ポイント。ジャンアントニオがランキング3位に続いた。
4位争いは中盤すぎまで20台前後のマシンが集団で接戦を繰り広げたが、最終的に4人のライダーの争いとなり、4位にガブリエル・ロドリゴ（KTM）、5位にアンドレア・ミーニョ（KTM）、6位にエネア・バスティアニーニ（ホンダ）、7位にトニー・アルボリーノ（ホンダ）の順でゴール。8位にロレンツォ・ダラ・ポルタ（ホンダ）、9位にニッコロ・アントネッリ（ホンダ）、10位にマニュエル・パグリアーニ（ホンダ）の順で続いた。
日本勢では佐々木歩夢（ホンダ）が16位、鈴木竜生（ホンダ）が17位、鳥羽海渡（ホンダ）が20位、真崎一輝（KTM）が22位でゴール。フロントロウからスタートした佐々木と鈴木は序盤はセカンド集団の中で争っていたが中盤以降後退。鳥羽と真崎も序盤から4番手争いの大集団の中にいたものの、終盤に後退してしまった。
以下、Moto3決勝順位結果。
■MotoGP第6戦イタリアGP Moto3決勝順位結果
天候：晴れ 路面：ドライ
Pos. No. Rider Team Motorcycle Time/Gap
1 88 J.マルティン Redox PruestelGP ホンダ 39’20.810
2 12 M.ベゼッチ Redox PruestelGP KTM +0.019
3 21 F.ジャンアントニオ Del Conca Gresini Moto3 ホンダ +0.043
4 19 G.ロドリゴ RBA BOE Skull Rider KTM +10.948
5 16 A.ミーニョ Angel Nieto Team Moto3 KTM +11.083
6 33 E.バスティアニーニ Leopard Racing ホンダ +11.165
7 14 T.アルボリーノ Marinelli Snipers Team ホンダ +11.194
8 48 L.ダラポルタ Leopard Racing ホンダ +14.567
9 23 N.アントネッリ SIC58 Squadra Corse ホンダ +14.676
10 96 M.パグリアーニ Leopard Junior Team ホンダ +14.682
11 44 A.カネト Estrella Galicia 0,0 ホンダ +14.693
12 17 J.マクフィー CIP – Green Power KTM +14.720
13 40 D.ビンダー Red Bull KTM Ajo KTM +14.733
14 75 A.アレナス Angel Nieto Team Moto3 KTM +14.770
15 42 M.ラミレス Bester Capital Dubai KTM +15.237
16 71 佐々木 歩夢 Petronas Sprinta Racing ホンダ +15.271
17 24 鈴木 竜生 SIC58 Squadra Corse ホンダ +15.368
18 72 A.ロペス Estrella Galicia 0,0 ホンダ +15.631
19 65 P.エッテル Sudmetal Schedl GP Racing KTM +15.953
20 27 鳥羽 海渡 Honda Team Asia ホンダ +15.983
21 8 N.ブレガ SKY Racing Team VR46 KTM +16.030
22 22 真崎 一輝 RBA BOE Skull Rider KTM +22.492
23 84 J.コンフェイル NRT Junior Team KTM +22.520
24 11 L.ロイ Reale Avintia Academy KTM +50.691
25 41 N.アティラプバパト Honda Team Asia ホンダ +1’23.045
– 76 M.ユルチェンコ CIP – Green Power KTM 2 Laps(リタイア)
– 5 J.マシア Bester Capital Dubai KTM 4 Laps(リタイア)
– 10 D.フォッジア SKY Racing Team VR46 KTM 14 Laps(リタイア)
– 81 S.ネパ Del Conca Gresini Moto3 KTM 15 Laps(リタイア)
– 7 A.ノロディン Petronas Sprinta Racing ホンダ 18 Laps(リタイア)
