ワールドカップは世界中のスカウトが目を光らせている大会で、この短期決戦でのパフォーマンスでサッカー人生が大きく変わったなんて選手も少なくない。
そこで英『Daily Mail』は、スコットランドのセルティックでスカウトを担当していたニール・マクギネスが選ぶ隠れた今大会注目の選手を数名リストアップ。セルティックで現リヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクを見出したスカウトということもあり、あまり名の知られていない選手がリストアップされている。
1.ウィルマール・バリオス(コロンビア代表/MF/24歳/ボカ・ジュニアーズ)
日本代表と同じグループHに入っているコロンビアの選手ということもあり、あまり大活躍してほしくないというのが本音だ。バリオスはセントラルMFの位置でプレイする選手で、「守備的な位置で起用されることが多いが攻撃的なプレイの方が得意。優れたテクニックを持つ。欧州のスタイルにも合うはずで、アルゼンチンに長く留まっているのが驚き」と評価されている。ハメス・ロドリゲスやラダメル・ファルカオらと絡んでくる可能性のある同選手も危険人物だ。
2.ファン・ヒチャン(韓国代表/FW/22歳/ザルツブルク)
ファン・ヒチャンといえば南野拓実と同じザルツブルクで活躍するストライカーだ。ザルツブルクでは南野とともに得点を量産しており、韓国代表の柱となり得る逸材だ。最終ラインの裏に飛び出すタイミングも秀逸で、欧州主要リーグのクラブのショッピングリストに載るべき選手と称賛されている。このワールドカップは能力を披露する絶好の機会だ。
3.アレクサンドル・ゴロビン(ロシア代表/MF/21歳/CSKAモスクワ)
ゴロビンはロシア大会が迫るにつれてかなり名前が売れてきている。マンチェスター・ユナイテッド指揮官ジョゼ・モウリーニョも注目していると言われている逸材で、ロシア大会でブレイクする候補の1人として各メディアに取り上げられている。「彼が良いプレイをすればロシアも良い戦いができるはず」と同スカウトから評価されており、ホスト国ロシアの運命はゴロビンに懸かっている。
4.マフムード・カーラバ(エジプト代表/FW/24歳/アル・イテハド)
現在エジプトのアル・ザマレクからサウジアラビアのアル・イテハドにレンタル移籍しているカーラバは、以前スイスのルツェルンとグラスホッパーでプレイした経験を持っている。エジプトではどうしてもモハメド・サラーに注目が集まるが、カーラバもスピードに魅力のあるアタッカーだ。今大会の活躍次第でもう1度欧州挑戦のチャンスを得られるはずだ。同スカウトは「エジプトが速攻に活路を見出すなら、カーラバは重要な存在になる」と見ている。
5.ダニエル・アルザニー(オーストラリア代表/MF/19歳/メルボルン・シティ)
今回のオーストラリア代表メンバーで最も若いのがアルザニーだ。テクニック、スピードの両方を併せ持つウインガーで、両サイドでのプレイが可能だ。先日4‐0で快勝したチェコ代表との親善試合で84分から途中出場したが、これがA代表デビュー戦だった。最終の23人メンバーにも生き残っており、同スカウトは終盤15分あたりから出場すればアルザニーの能力が活きるのではないかと見ている。アジアのライバルとして日本も気になるタレントだ。
何人かは無名に近い選手も入っているが、敏腕スカウトの目利き通り彼らは今後の欧州サッカー界でインパクトを残すだろうか。今回のワールドカップは彼らにとって絶好のチャンスだ。
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