殿堂入り捕手の息子・ロドリゲスがメジャー初先発初勝利

【フィリーズ1-6ジャイアンツ】@AT&Tパーク

ジャイアンツは日本時間6月4日のフィリーズ戦で逆転勝利を収め、本拠地AT&Tパークでのフィリーズ3連戦をスイープした。マディソン・バムガーナー、ジョニー・クエイト、ジェフ・サマージャという開幕前に想定されていた先発三本柱が揃って戦列を離れるなか、メジャー通算2登板目にして初先発のマウンドに上がったデレック・ロドリゲスは、3回表にフィリーズ先発のジェイク・アリエタに1号ソロを浴びたものの、6回1失点の好投を披露。打線は6回裏にアンドリュー・マカッチェンの4号3ランなど5連打で5点を奪って逆転に成功し、ロドリゲスには記念すべきメジャー初勝利が記録された。

ロドリゲスの父・イバンは1999年ア・リーグMVP、ゴールドグラブ賞13度、オールスター・ゲーム選出14度などの輝かしい実績を誇る名捕手であり、2017年に有資格初年度で殿堂入り。その息子であるデレックが嬉しいメジャー初勝利をマークし、偉大な父へ近付くための一歩を踏み出した。ロドリゲスは三者凡退に抑えたイニングこそ2回表と6回表の2度だけだったものの、要所をしっかりと抑え、失点はアリエタのソロによる1点のみ。ロドリゲスの力投が6回裏5得点という味方打線の爆発を呼び込んだと言っても過言ではないだろう。ロドリゲスは「(メジャー初勝利は)とても嬉しいよ。先月のアリエタは素晴らしいピッチングをしていたから、6回に5点を取ってくれたのはとても大きかった」と打線に感謝。なお、フィリーズは今回の3連戦でアリエタのソロによる1得点のみに終わったが、3連戦で自軍の得点が投手の本塁打による1点のみというのは史上初の珍事だった。

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