ヘルナンデスの力投で接戦を制しマリナーズ単独首位浮上

【レイズ1-2マリナーズ】@セーフコ・フィールド

レイズ3連戦をスイープし、本拠地での10連戦を8勝2敗で終えたマリナーズが、ア・リーグ西部地区の単独首位に浮上した。先発のフェリックス・ヘルナンデスは4回表にブラッド・ミラーに先制タイムリー二塁打を許したものの、8回まで106球を投げてレイズ打線をわずか5安打に抑え、奪三振7、与四球1、失点1の力投。打線はレイズ先発のブレイク・スネルの前に初回先頭打者から7者連続三振(リーグタイ記録)を喫するなど、レイズ投手陣に16三振を献上したものの、8回裏に無死一、三塁のチャンスを作り、ディナード・スパンとディー・ゴードンのタイムリーで逆転に成功した。最後は守護神エドウィン・ディアスがレイズ打線を三者凡退に抑え、今季21セーブ目をマーク。なお、マリナーズは移動日を挟み、日本時間6月6日からアストロズとの首位攻防2連戦を迎える予定となっている。

エースと呼ぶに相応しい好投を見せたヘルナンデスは「とにかく自分のピッチングをしようと思っていた」と自身のピッチングを振り返った。ここまで6勝4敗とはいえ、防御率5.33と苦しいピッチングが続くヘルナンデスだが、今季は自身初となるポストシーズン進出の大チャンス。「中4日で先発ローテーションを守り続けたい。チームの状態はとても良いし、ポストシーズンに進むチャンスがあるからね」と好調なチームの戦いは、エースのモチベーションにも好影響を与えている。スコット・サービス監督は「今日は(レイズ先発の)スネルが素晴らしいピッチングをしていた。まさにメジャーリーグの試合って感じだったね」と相手投手の好投を称えつつも、「フェリックスは開幕戦(6回途中無失点)以来の好投だったね。まだエース級の実力があることを証明してくれたよ」とエースの好投にニンマリ。精彩を欠くピッチングが続いていたヘルナンデスが今日の試合をきっかけに本来のパフォーマンスを取り戻せば、17年ぶりのポストシーズン進出はグッと現実味を増すはずだ。

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