2018年ワールドカップ・ロシア大会の登録メンバーが4日に締め切られ、大会に出場する32か国736選手が決まった。
そこで今回は、「世界一の祭典」に10代にして選ばれた選手たちを、若い順にご紹介しよう。
ホセ・ルイス・ロドリゲス
パナマ代表/ゲント(ベルギー)
1998年6月19日生まれ(19歳)
久保裕也が所属するゲントのBチームでプレーするロドリゲス。今大会中に20歳の誕生日を迎える彼は、ずば抜けたスピードと変幻自在のドリブルで右サイドを切り裂く左利きのアタッカーだ。
ワールドカップ初出場のパナマは30歳以上のベテラン選手が主力の大半という“高齢”チームだが、彼やイスマエル・ディアスがいれば未来は明るい。
ムサ・ワゲ
セネガル代表/オイペン(ベルギー)
1998年10月4日生まれ(19歳)
2015年U-20ワールドカップのセネガル代表で、今季オイペンで豊川雄太と共にプレーした右サイドバック。
カタール国立の選手育成機関アスパイア・アカデミーで育ち、2016年11月にカタール王家が保有するオイペンへ加入。翌年1月にプロデビューし、同3月にはA代表デビューを果たした。
セネガルは今大会、グループ第2戦で日本代表と対戦するが、10代の彼が出場してくることはあるだろうか?
トレント・アレクサンダー=アーノルド
イングランド代表/リヴァプール
1998年10月7日生まれ(19歳)
現在最も突出した若手の一人として、クロップ監督からも高く評価されている右サイドバック。
地元リヴァプール生まれで6歳の時にアカデミー入りし、2016年10月にトップデビューした彼は、今季の後半戦でチームに欠かせない選手へと急成長。先月に行われたレアル・マドリーとのCL決勝にも先発フル出場した。
代表は各年代を経験しているが、あまりの急成長にA代表で一度も出場のないままワールドカップのメンバーに選ばれている。
フランシス・ウゾホ
ナイジェリア代表/デポルティーボ(スペイン)
1998年10月28日生まれ(19歳)
196cm91kgという巨漢GKで、2013年のU-17ワールドカップに14歳で選ばれたという逸材。
同年からカタール国立の選手育成機関アスパイア・アカデミーに所属し、昨年、スペインのデポルティーボへ。10月にリーガデビューとA代表初招集、11月にA代表デビューを経験すると、2018年はこのロシア大会にチーム最年少で選出された。
アシュラフ・ハーキミ
モロッコ代表/レアル・マドリー(スペイン)
1998年11月4生まれ(19歳)
右サイドバックを主戦場とし、「未来のダニエル・カルバハル」と評される逸材。
モロッコ人の両親のもとマドリッドで生まれ、2006年に9歳でレアルのカンテラ入り。2016年10月のカナダ戦で17歳にしてモロッコ代表にデビューすると、2017年10月のエスパニョール戦でレアルでもトップデビュー。クラブ115年の歴史において、初のモロッコ人選手になった。
レアル・マドリーでの登録名は「Achraf」。
キリアン・エンバッペ
フランス代表/PSG(フランス)
1998年12月20日生まれ(19歳)
言われずと知れた神童。「世界で最も優れた10代の選手」と考えられている。
モナコ時代、あのティエリ・アンリを超えるクラブ史上最年少得点記録を樹立し、2017年に17歳にしてフランス代表へ初招集。巨額の移籍金で加入したPSGではネイマール、カバーニといった世界的なスターらに臆せず、堂々たるプレーを見せている。
その貫禄からまだ10代というのが驚きであるが、今大会は間違いなくブレイク候補の一人になるであろう。
ダニエル・アルザニー
オーストラリア代表/メルボルン・シティ
1999年1月4日生まれ(19歳)
イラン生まれで、7歳の時に家族でシドニーに移住したというドリブラー。
オーストラリア各年代の代表を経験した彼だが、プロデビューは今年1月のこと。しかしわずか半年足らずの間に傑出したインパクトを残し、リーグ最優秀若手選手に選ばれた。
すると、かつて小野伸二を育てたオランダ人ベルト・ファン・マルワイク監督はこの無限の可能性を秘めた19歳をワールドカップのメンバーに招集し、大会最年少選手となった。