南阿蘇鉄道、豊肥線と接続強化の調査へ 費用対効果を検証

高森駅付近を走る南阿蘇鉄道の車両=1日、高森町

 高森町と南阿蘇村は4日、熊本地震で被災し部分運行が続く第三セクター南阿蘇鉄道(同町)とJR豊肥線の接続強化について、調査に乗り出す方針を決めた。2022年度の全線復旧後に接続強化が実現すれば、地域住民の利便性向上や観光客の呼び込みに寄与すると期待される。費用対効果を検証し、国への要望活動などに活用する。

 高森町は、7日開会の町議会に提出する18年度一般会計補正予算案に事業費1千万円を計上。このうち500万円を負担する南阿蘇村は、11日開会の村議会に予算案を提出する。

 南阿蘇鉄道のJR豊肥線・肥後大津駅(大津町)への乗り入れや、豊肥線の肥後大津─立野(南阿蘇村)間の電化を実現した場合、南阿蘇鉄道の利用客の増加具合や事業費について調べる。調査は民間のコンサルティング会社に委託し、18年度中に検証結果をまとめる。

 高森町、南阿蘇村、県は、南阿蘇鉄道と豊肥線の接続強化の検討などを盛り込んだ沿線地域公共交通網形成計画を3月末に策定。乗り入れと電化のほかに、ダイヤの調整、立野駅での対面乗り換えを具体例として挙げている。

 同計画は、全線復旧後の28~32年度の利用客数の目標を地震前より多い年間30万人以上と設定。目標達成のために熊本都市圏と南阿蘇地域のアクセス向上が重要な要素の一つとなっている。(田上一平)

(2018年6月5日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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