日鉄住金P&E、水素ステーション用蓄圧器を環境省実証設備に設置

 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング(社長・元内利文氏)は4日、水素ステーション用「TYPE2複合蓄圧器」を環境省実証事業設備「しおかい水素ファーム」(北海道河東郡)へ設置したと発表した。米国・FIBAテクノロジーズ製で、商用水素ステーションで一般的に採用されている300リットルクラスとしては日本初の設置となる。

 本蓄圧器は日本国内で従来より採用されている「TYPE1」「TYPE3」に比べ非常に安価で米国では一般的に採用されている。多数の実績を有する安全性の確保された蓄圧器で軽量(1・651キロ)・安価・長寿命(使用寿命20年)の特長を有する。また、寸法は直径0・4メートル×長さ4・4メートルと従来とほぼ同様で新設のみならず既設の蓄圧器への交換にも対応可能だ。

 日鉄住金P&Eは水素ステーションの技術提携先である米・エアープロダクツの協力を得て「TYPE2」の日本導入に必要な許認可を取得。「しおかい水素ファーム」への設置に至った。同社は本蓄圧器の採用によって水素ステーションの建設費とライフサイクルコストの低減に寄与し、水素エネルギー社会の実現に貢献していく構え。

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