旧長崎県庁舎のロッカー“再就職” 8日まで販売

 長崎県庁舎の移転に伴って廃棄などの予定だったロッカーや机など約2千点の販売会が4日、旧県庁舎(長崎市江戸町)で始まった。使用した物品を8日まで千円未満で販売する。
 県はもう使えないと判断した不要な物品約1万4千点を鉄くずを扱う業者に売るか廃棄する予定だった。しかし一部の県議から「もったいない」と抗議があり、まだ使えるものを仕分けて販売した。
 がらんとした旧県庁舎の1~4階の各部屋に、事務机やソファなどがずらり。大きさや種類によって100~900円の値が付けられ、来場者は品物に触れたり大きさを測ったりして品定めしている。長崎市小ケ倉町1丁目の会社員磯道久美さん(61)は「丈夫だし、多少の汚れは磨けばきれいになる。数百円で譲ってもらえるのは助かる」とほほ笑んだ。
 販売時間は午前9時半~午後4時。対象は20歳以上の長崎県民と長崎県内の事業所で、運搬は購入者がしなければならない。問い合わせは県管財課(電095・895・2181)。

ずらりと並べられた事務机や書庫など=旧県庁舎

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