沖縄球児の足跡が一堂 「熱闘 高校野球 本気の夏 100回目」開幕

 全国高校野球記念大会が今年で100回目を迎えるにあたり、県内の高校野球の歴史をテーマにした企画展「熱闘 高校野球 本気の夏 100回目」が5日、那覇市の県立博物館・美術館で始まった。1940年代の使い込まれたグローブや沖縄水産の準優勝メダル、県勢で初めて頂点に立った興南のメダルなど、戦前から現代までの歴史を物語る資料や写真などが展示されている。企画した県立博物館・美術館の外間一先主任学芸員は「当時のことを思い出させるわくわくする資料がある。(企画展で)高校野球の歴史を知ってほしい」と語った。

 1958年に首里高校が甲子園初出場した時の日の丸への寄せ書きや春夏連覇した興南、選抜大会で2度優勝した沖縄尚学の優勝旗、那覇や中部商業など歴代の甲子園出場校のユニホームなど約120点が展示されている。

 豊見城高校や沖縄水産高校などで監督を務め、甲子園通算29勝をあげた栽弘義さん(2007年死去)の手帳が初公開された。沖縄水産が1990年、91年と2年連続準優勝した時のもので、「勝利は我等にある」「相手はひるんだぞ」など当時の心境や、「左打者にはカーブよし」「皆、いい顔をしている」など相手チームや選手の動きなどが記載されている。

 企画展初日は野球関係者などが訪れ、資料に見入っていた。沖縄水産高校の2年生24人は授業の一環で見学に訪れた。野球部の桃原聖弥さんは「沖水の準優勝盾が印象に残った。今年の100回大会は優勝して、自分たちのメダルを並べたい」と資料を見つめる。

 企画展を共催した県高野連の仲山久美子副会長は「戦前からの高校野球の歴史を知ることができるので、多くの人に見てほしい。今年の100回大会に出る選手は野球ができることに感謝しながら、今後の100回につなげてほしい」と語った。

 企画展は7月8日まで。入場料は大人410円、高校・大学生260円、県外小中学生150円、県内小中学生、70歳以上は無料。6月28日から7月6日の間は休館。沖縄戦中の県知事である島田叡氏が所属していた東京大学野球部の浜田一志監督を迎え、「沖縄と東京大学野球部」をテーマにした文化講座も16日、行われる。エントランスホールでは県内試合の名場面を集めた写真展が19日から7月16日まで行われる。

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