不足分は1人あたり2,000円支払いのノルマ… 自民党の党員獲得TOP3はこの3名

自民党は5月28日の記者会見において、党所属国会議員の昨年度の「党員獲得数 ワースト10」を発表しました。

各議員は年間1,000人以上の党員を獲得するようにノルマが課せられており、今回の「ワースト10」の発表は来年の統一地方選や参議院選挙に向けて引き締めを図るためとされています。なお、ノルマを達成できなかった国会議員は約2割にのぼります。また、年間1,000人以上の党員を獲得できなかった国会議員は不足分1人につき2,000を各都道府県連に納付することになっています。

「トップ3」も発表されています。第1位に輝いたのは、副幹事長の武田良太氏(福岡11区)で、11,244人の党員を獲得しています。その他、トップ3となったのは以下の議員です。3位から紹介します。

第3位 衆議院議員・二階俊博(にかい としひろ)氏。和歌山3区 当選12回

二階俊博氏は1939年2月17日、和歌山県御坊市の生まれで現在79歳。中央大学法学部政治学科を卒業後、元衆議院議員・遠藤三郎氏の政治秘書となります。1975年の和歌山県議会議員選挙で初当選。1979年の同選挙で再選を果たします。

1983年の第37回衆院選では、旧和歌山2区から自民党公認候補として立候補し、53,611票を得て初当選します。以後当選を重ね、2017年の第48回衆院選では109,488 票を得て12選を果たしました。

運輸大臣兼北海道開発庁長官、経済産業大臣、衆議院予算委員長、自民党総務会長といった閣僚や党の重要ポストを歴任し、2017年の第3次安倍第3次改造内閣では自民党幹事長に就任しています。

第2位 衆議院議員・堀内詔子(ほりうち のりこ)氏。山梨2区 当選3回

堀内詔子氏は1965年10月28日、山梨県笛吹市の生まれで現在52歳。学習院大学文学部を卒業後、学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程を修了。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程で単位を取得しました。2006年から2016年までは「フジヤマミュージアム」館長を務めています。

2012年の第46回衆院選で山梨2区から自民党公認候補として立候補し55,012 票を得るも小選挙区で敗退し、比例南関東ブロックで復活し初当選しました。2014年の第47回衆院選でも比例復活で再選し、2016年の第3次安倍第2次改造内閣では、厚生労働大臣政務官に就任します。2017年の第48回衆院選では、山梨2区から無所属(自民党推薦)で立候補し、70,532 票を得て3選を果たしました。

堀内氏は自身のHPに「働き方改革」「社会福祉サービス」「山梨地域振興」を政策として掲げています。

第1位 衆議院議員・武田良太(たけだ りょうた)氏。福岡11区 当選6回

武田良太氏は1968年4月1日、福岡県田川郡の生まれで現在50歳。早稲田大学文学部を卒業後、衆議院議員・亀井静香氏の政策秘書を経て政界へ進出。2003年の第43回衆院選では、福岡11区から無所属で立候補し、78,882 票を得て初当選します。2005年の第44回衆院選では再選し、2008年の福田改造内閣では防衛大臣政務官に就任します。

その後、2009年の第45回衆院選、2012年の第46回衆院選でも当選。2013年の第2次安倍内閣では、防衛副大臣に就任しました。その後も当選を重ね、これまで6回の当選を果たしています。なお、武田氏は2016年度の党員獲得数でもトップに輝いています。

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