オリオールズ・カッブが好投 4投手の継投で接戦制す

【オリオールズ2-1メッツ】@シティ・フィールド

1回表にマニー・マチャドのタイムリーとダニー・バレンシアの犠牲フライで2点を先制したオリオールズは、先発のアレックス・カッブが6回2安打1失点の好投を披露。試合開始前の時点で防御率6.80と大不振に喘いでいた男が今季のベストピッチングとも言える内容で、メッツ打線をホゼ・バティースタの犠牲フライによる1点のみに抑えた。オリオールズはその後、追加点を奪えなかったものの、マイケル・ギブンズ、リチャード・ブライアー、ブラッド・ブラックの3投手が計3イニングをわずか1安打に抑える好リリーフを見せ、1点差で逃げ切り。投壊に苦しむオリオールズらしからぬ勝ち方で、連敗を7でストップさせた。

昨季終了後にレイズからフリーエージェントとなったカッブは、レイズからクオリファイング・オファーを提示され、それを拒否していたという事情もあって、3月に入るまで契約先が決まらなかった。春季キャンプでの調整不足が影響したのか、4月中旬にメジャー昇格を果たしたカッブは打ち込まれる試合が続き、開幕からの6先発で0勝5敗、防御率7.06の大乱調。通算4度の2ケタ勝利を誇る好投手の面影はどこにもなかった。日本時間5月19日のレッドソックス戦でようやく今季初勝利をマークしたが、次の登板では4回途中6失点。まだ本調子とは言えないものの、6回99球を投げて被安打2、奪三振7、与四球1、失点1という今日のピッチングは、チームにとって、そしてカッブ自身にとっても明るい材料となったに違いない。

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