新日鉄住金エンジ、千葉の大型物流施設を受注、竣工 鉄骨使用1.1万トン、高い制震構造

 新日鉄住金エンジニアリング(社長・藤原真一氏)は5日、千葉県印西市で建設を進めていた大型物流施設「アイミッションズパーク印西」が竣工したと発表した。伊藤忠商事と合同会社銀杏から受注した鉄骨造地上5階建て、延べ床面積11万平方メートルの大型案件で、鉄骨使用量は約1万1千トン。新日鉄住金の外法一定H形鋼「ハイパービーム」も4200トン使用している。

 本施設では、独自の構造設計ノウハウを生かし、地震エネルギー吸収能力の高い制振用ダンパー「アンボンドブレース」を280本配置。制震構造とすることで、繰り返しの地震に対し構造体の損傷を防ぎ、耐震構造に比べ安全性の高いワンランク上の制振構造を実現している。

 同社はこれまで制振構造を43万6千平方メートル、大型物流施設は230万平方メートル受注するなど鋼構造分野に大きな強みを持つ。

© 株式会社鉄鋼新聞社