介護福祉を共同研究へ 佐世保市と中国・瀋陽 大学連携で協定

 友好交流都市として提携している佐世保市と中国・瀋陽市は、両市にある大学などの高等教育機関が学術研究や人材育成で連携しやすいよう支援する協定を結んだ。第1弾として、佐世保市の長崎国際大と瀋陽市の2機関が介護福祉分野で共同研究に取り組む。
 協定は、教育機関同士の連携促進や、両市での行政手続きが円滑に進むようサポートする。5月16日に佐世保市企画部の中島勝利部長らが訪中。瀋陽市人民政府外事弁公室の王晶瑩(わんじんいん)主任と協定書を結んだ。
 長崎国際大と瀋陽市の瀋陽医学院、瀋陽師範大の関係者も同席。教員交流や学術資料の情報交換などを進める大学間の協定も結び、介護福祉の共同研究から取り組むことで合意した。
 佐世保市の朝長則男市長は「中国の高齢者介護の共同研究が進み、日中間での介護ビジネスの協力関係に進展することを大いに期待している」としている。

大学の連携協定を交わし握手する佐世保市の中島部長(左)と瀋陽市の王主任=同市(佐世保市提供)

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