「未来の鉱山を追求していきたい」と力強く語るのは、英豪系資源大手リオ・ティントのジャン・セバスチャン・ジャックCEO。
同社は西豪州の鉄鉱山で、生産性向上と安全対策のためダンプトラックの無人化などを進めている。先月には鉄鉱石輸送用鉄道の自動運行プロジェクトが当局から認可された。「2018年はマイルストーンの年になる」と、鉱山事業の効率化をさらに推進する考えを示した。
一方で「今はバージョン(V)1の段階。将来的にはV4まで持っていきたい」と、未来の鉱山へのアプローチはまだスタート地点と強調する。V4については「あくまでもイメージ」としつつ、鉄鉱石のユーザーである高炉メーカーとのネットワーク接続の在り方が課題になるという。
「ビジネスモデルの変化に合わせ、サプライチェーンにおけるリオ・ティントの役割は変わってくる。カギになるのは技術、パートナーシップ」と強調した。