姜正浩、飲酒運転&“逃走”を「後悔」 米メディア「シラフでMLB復帰目指す」

パイレーツ傘下で活躍している姜正浩【写真:Getty Images】

2016年に飲酒運転で事故「当時を振り返ると、お粗末な判断だった」

 パイレーツに“復帰”した韓国出身の姜正浩内野手が、現在は「禁酒」していることを地元メディアに明かしている。飲酒運転で事故を起こしたことを「悔いている」とも話しており、メジャー返り咲きへ向けて着実に前に進んでいるようだ。

 姜は2016年12月に韓国で飲酒運転で事故を起こした。しかも、現場から一時は“逃走”。さらに、その後も同乗者が運転していたと主張したことなどもあって、批判を浴びた。直後に行われた2017年の第4回WBCの韓国代表からは除外。過去にも飲酒運転をしていたことから、米国の就労ビザも発給されず、昨年1年を棒に振る形となった。しかし、今年になってビザが発給され、4月26日(日本時間27日)にパイレーツが復帰を発表。その後、マイナーに合流し、現在は公式戦にも出場している。

 そんな姜の現状を伝えたのは、地元メディア「トリブ・ライブ」。問題が起こってから、本人が公の場で話したのは初めてだという。そのタイトルは「パイレーツのカンはシラフで、メジャーへの復帰を目指している」というものだった。

 記事では、姜が現在は禁酒しており、過去の出来事を後悔していると言及。本人は「当時を振り返ると、お粗末な判断だったと思うし、自分の行動をとても悔いている」と話したという。さらに、何度もビザ取得を試みたものの、昨年は叶わなかったことも改めて紹介。姜自身は、事故を起こした2016年はシーズン中には飲酒していなかったと話しているという。

「ヤジ」も覚悟「自分に対する反応を全て受け入れていく」

 その上で「そして今、彼はシラフとなり、野球にだけ集中している」と指摘。1A+ではここまで5試合に出場し、打率.412、3本塁打、8打点と格の違いを見せつけている。野球人生が終わるかもしれないという局面もあっただけに、本人は「心配していなかったと言ったら嘘になる」と話したというが、ようやくアメリカで野球ができる状況になった。

 昨オフはドミニカ共和国のウィンターリーグにも参加しながら、成績不振で放出された姜。ただ、食事や生活スタイルといった環境の違いに慣れるのに時間がかかったことが理由だと本人は説明。メジャーでも十分に通用する力の持ち主であるということは、最初の2年間ですでに証明済みだ。また、ドミニカでのウィンターリーグ期間中にラム酒の製造工場を訪問したとの報道があったことについては、本人はその時に飲酒はしていないときっぱり否定したという。

 記事では、姜がパイレーツに合流できない間、アンドリュー・マカッチェン外野手(現ジャイアンツ)やフランシスコ・セルベリ捕手らと連絡を取り続けていたことも紹介。本人の“パイレーツ愛”は変わらず、「ピッツバーグ、そしてファンと共に分かち合った経験はとてつもなく意味のあるものだった。それが、持ちこたえるためのモチベーションだった」と話している。一方で、このことがきっかけでファンから厳しい反応が出ることも覚悟している様子で、同メディアの取材に対して「周りからヤジが飛んできても、それなりのことをしたわけだから。自分に対する反応を全て受け入れていく」とも語ったという。

 ここまで31勝31敗の地区4位ながら、首位とは6ゲーム差とまだチャンスは残されているパイレーツ。起爆剤にもなるだけに、シーズン中に姜正浩が復帰する可能性は高そうだ。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2