W杯を前に日本代表歴代ユニフォームを見る!「翔け抜けた、風モデル」

通算6度目のワールドカップが目前に迫っている日本代表。ロシア大会は初出場となった1998年のフランス大会から20年の節目でもある。そこで過去の日本代表ユニフォームを振り返ってみよう。

今回は1999年から2000年にかけて使われた、通称「風モデル」!

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日本代表 風モデル

今回紹介する風モデルとは、1999年4月のワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)を皮切りに使われたユニフォーム。シャープでスピード感に溢れるデザインが特徴だ。

青は「日本の国土とスピード感」を、白は「信頼とフェアプレー精神」を表現している。

このユニフォームは1999年ワールドユース、2000年シドニー五輪、2000年アジアカップと大舞台で活躍。

稲本潤一、小笠原満男、高原直泰、遠藤保仁、本山雅志、中田浩二、小野伸二らを擁したU-20代表はワールドユースで準優勝という結果を残した。

また森岡隆三、名波浩、中村俊輔、柳沢敦、川口能活、森島寛晃らを擁したアジアカップは見事に優勝。風モデルの日本代表は、明るい未来を予感させた。

そしてこのユニフォームから、いよいよadidas一社との長期に渡るテクニカルスポンサー契約がスタート。以後は基本的に約2年ごとのモデルチェンジを繰り返すようになる。

このユニフォームは、日の丸をイメージした赤いパイピングも特徴的。炎モデルに比べるとおとなしいデザインだが、随所に“日本らしさ”を落とし込んでいる。

2000年10月のアジアカップで高原直泰は5得点を記録し、西澤明訓と共に大会得点ランク2位タイとなった。

アジアカップでは中村俊輔と名波浩の“二人のレフティ”が共演。現在ジュビロ磐田では選手と監督として共に戦っている。

ホームキットは上から「青-白-青」が基本形だったが、サウジアラビア代表戦では「青-青-青」とオール青のキットに。

サウジアラビア代表との決勝戦は、望月重良のゴールが決勝点となり1-0で勝利。自国開催だった1992年大会以来の優勝を果たした。

GKキットもしっかり風モデル。黒を基調にグレーのラインがクールな配色だった。

2000年9月に開催されたシドニー五輪でも着用。当地の9月はまだ冬から春への途中と寒いので、長袖を着用する選手も多かった。稲本潤一は中心選手として五輪の全試合にフル出場。

シドニー五輪は準々決勝でアメリカ代表と対戦するも、PK戦の末に敗退した。当時は今ほどユニフォームに対する制限もなく、エンブレムもA代表と同じ物を付けていた。

女子代表からも紹介。1999年5月のアメリカ代表戦での一場面で、当時20歳の澤穂希。チームはシドニー五輪出場権が懸かった女子ワールドカップを目前に控え、緊張が高まっていた。

99年のワールドユース準優勝から始まった風モデルは、シドニー五輪やアジアカップを翔け抜けて、2000年12月の韓国代表戦を最後に次の「コントラストモデル」にバトンを渡す。

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