エンゼルス・大谷が右肘靱帯損傷で初のDL入り

日本時間6月9日、早朝から残念なニュースが飛び込んできた。エンゼルスの大谷翔平が右肘靱帯損傷でDL入りすることが発表された。開幕して約2ヶ月、投打の二刀流として球界を騒がしているサムライが戦列を離れることになった。

直近では日本時間6月7日のロイヤルズ戦に登板したものの、4回4安打1失点で緊急降板した。その理由は右中指にできたマメが影響と発表された。その後の検査で右肘に異常が発覚し、今回のDL入りに至ったという。既に復帰を目指して多血小板血漿(PRP)治療と幹細胞注射を受けた。今後は3週間、治療の経過をみてから再判断となりそうだ。

以前はヤンキースの田中将大も2014年に大谷と同様に右肘靱帯を痛めてDL入りしたことがある。その際はトミー・ジョン手術を受ける可能性もあったが、PRP治療を選択したことで1年以上の離脱のリスクを避けることができた。田中は実質、2ヶ月半の離脱で復帰することができたため、大谷にとって心強い事例となることだろう。

大谷の離脱が決定したエンゼルスでは投手陣の故障者が多く、既にキーナン・ミドルトンやJCラミレス、ブレイク・ウッドの3人がトミー・ジョン手術を受けて今季もう登板できない。チーム先発防御率3.58(ア・リーグ3位)という良い数字は残ってはいるものの、リリーフ防御率は3.70(ア・リーグ7位)という数字もある。この先、投手・大谷が長期離脱することになればさらに投手陣が苦しくなってしまう。

ここまで約2ヶ月戦ってきた大谷の成績は投手として9試合に登板し4勝1敗 防御率3.10、打者としては34試合で打率.289 6本塁打 20打点。1日でも早い復帰を多くのファンが待っているはずだ。

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