南島原市長選 あす投票 現職、新人 激しい一騎打ち 市議選も

 任期満了に伴う南島原市長選と市議選(定数19)は10日投開票される。市長選は新人で前県議の松島完氏(38)=無所属=、2期目を目指す現職の松本政博氏(70)=無所属、自民推薦=が激しい一騎打ちを展開、最後の追い込みに全力を挙げている。
 投票は市長選、市議選ともに10日午前7時から午後6時まで市内41カ所で行われ、午後7時15分から有家町のありえコレジヨホールで開票する。市長選は同9時ごろには大勢が判明する見通し。
 松島候補は、市が寄贈申し出を断った高さ約10メートルの木製マリア像について「100万人の交流人口を失った」と現市政を批判。農業や歴史の魅力発信などを公約に掲げ、「全国、世界とのつながりづくりを進め『関係人口』を増やしたい。交流が生まれれば、豊かな地域になる」と訴える。
 松本候補は農地基盤整備や小学校再編・廃校活用、防災ラジオ全戸配布など1期目の実績、地元選出国会議員らとのパイプを強調。産業育成や雇用拡大、教育・福祉の充実などを公約に、「一人一人の幸せに役立てるよう、県や国に財源面で今後もお願いしていく」と継続をアピールする。
 市議選には、5月13日で任期を終えた前職17、新人5の計22人が立候補し、少数激戦となっている。
 有権者数は4万25人(男1万8533、女2万1492)=2日現在、市選管調べ=。

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