聖母マリアや教会描く 世界遺産へ絵画で機運 「十三乃筆の会」 50作品、14日から島瀬美術センター

 今夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産(12件)を描いた絵画展が、14日から佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで始まる。県内の画家でつくる「十三乃筆の会」(13人)のメンバーの作品約50点を、24日まで展示する。入場無料。事務局長の福田寛さん(70)=佐世保市花高3丁目=は「世界遺産登録の機運を盛り上げたい」と意気込んでいる。
 絵画展は大村哲史会長(61)と福田さんが2016年の夏ごろに企画。当時は政府が「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の推薦を取り下げた後で、「世界遺産をもう一度目指すため、地域を芸術で元気づけたい」と準備を進めた。
 佐世保市などで活躍する有力画家に参加を呼び掛け、集まった13人で「十三乃筆の会」を結成。メンバーは離島などにある全ての構成資産を実際に見て回り、油絵や水彩画、アクリル絵で表現した。絵画展は「静黙~共鳴する海と祈りと教会群」と題し、構成資産からは外れたものの、田平天主堂(平戸市)など本県を代表する貴重な教会建築の絵も展示する。
 大浦天主堂の聖母マリアを描いた作品などを出展する福田さんは、「絵画展では各メンバーの感性豊かな力作が並ぶ。潜伏キリシタンの悲劇も含め、地域が命懸けで受け継いできた祈りの美しさを感じてもらいたい」と話している。
 絵画展に先立ち、11日に開会式を開く。8月8~19日には黒島天主堂で地元の構成資産を描いた作品など25点を展示する。

絵画展で飾る作品を紹介する福田さん=佐世保市花高3丁目

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