【MLB】元Gマイコラス支えるローレン夫人に米でも注目!? 日本行き決断の理由は…

カージナルスのマイルズ・マイコラス(左)とローレン夫人【写真:編集部】

メジャー復帰で大活躍のマイコラス、ローレン夫人がインタビューで語ったことは…

 巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手が、12試合登板で7勝1敗、防御率2.27と開幕から圧巻の活躍を続けている。メジャーへと返り咲いた右腕の日本での“成長“に着目した報道も増えてきているが、家族の支えも間違いなく大きい。米メディアに対して、「(家族を野球チームに例えると)妻と娘はクリーンアップ」と答えたこともあるマイコラスだが、特に日本で大人気だったローレン夫人は特別な存在だ。

 MLB公式サイトは以前、ローレン夫人のインタビューを公開していた。球団が発行する「カージナルス・マガジン」の中で、ローレン夫人が日本での生活を振り返る特集が組まれた際に出演したもので、日本行きを決断した理由なども明かしている。現地でもローレン夫人に対する注目度が高まっていく可能性はありそうだ。

 来日前にはパドレス、レンジャーズの2球団で37試合登板(10先発)、4勝6敗、防御率5.32と鳴かず飛ばずだったマイコラス。マイナーでプレーする時間も長かった。そんな中で、巨人からのオファーが届いた。

「(日本行きの決め手となったのは)経済的に得るものだけではありませんでしたが、実際マイナーにいるときはアップダウンもあり、そこに安定は求められないので。しかし、それだけではなく、彼が先発の座を確約されていることもありました。日本行きを決める上で、それが最も大きな要因だったと思います」

 ローレン夫人はインタビューの中でこう話している。先発投手として、自分の力を証明したい。そんな夫の思いを理解し、一緒に日本に渡り、しっかりと支えた。

日本では試合観戦で注目も「素晴らしいサポートだと見なしています」

 また、インタビューではローレン夫人が東京ドームに試合を観戦に訪れることで、日本で一躍、有名人になったことも紹介。そのことについては、本人は「私が試合を見に行くと、みんな驚くんです。なぜなら日本では選手の奥さんが球場に来ることはあまりありませんから」と回顧。「私はただ、素晴らしいサポートだと見なしていますけどね」と、生観戦はマイコラスを後押しするためだったと説明している。

 日本では3年間を過ごした。マイコラス本人もローレン夫人も素晴らしい経験だったとことあるごとに振り返っている。そのまま巨人に残れば、ずっと人気者のままで、安定した生活ができたかもしれない。ただ、マイコラスを評価したカージナルスからは2年総額1550万ドル(約17億円)というオファーが届いた。来日前は結果を残せず、苦い思いがあったはずのメジャーに戻ることを即決した。

「どこかで成功を収めると、その居心地の良い場所から離れるのは容易なことではありませんよね。だけど私の夫はというと、彼は常に最もレベルの高い舞台で勝負したいと思っているんです。プランとしては、どんな時でもアメリカに戻るというものでした。なので、私たちの元にメジャー復帰の好条件のオファーが届いた時、クリスマスのような気分になりました」

 日本で結果を残し、確かな自信を掴んだことで、マイコラスはさらに向上心を掻き立てられたようだ。そして今、ローレン夫人とともにメジャーでも夢を叶え始めている。

(Full-Count編集部)

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