車いすバスケットボールを陰で支える職人たちがいる。「最高の車いすを作りたい」と、東京都大田区の中小企業と車いすメーカーが共同で新たな製品の開発に取り組む“大田区・車いすプロジェクト”だ。
今回ものづくりのプロたちが着目したのは、車いすの走行を左右するキャスター。
設計を担当した加世田さんは「競技に使う車いすのキャスターはスムーズな回転性と耐久性が求められる。極限まで精度を上げるとともに材質を工夫することで軽量化を図った」と語る。
横のつながりを生かし、大田区の数社が力を合わせ試行錯誤し、およそ1年かけて究極の車いす「B-MAX made in Ota Tokyo Model」を完成させた。
しかし、職人たちの挑戦はまだ終わってはいない。車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE」などが実際にこの車いすを試合で使用した感想をフィードバック。今後さらに改良を重ね、2020年東京パラリンピックを目指す。
大舞台で活躍する選手たち、その裏側には職人たちの熱い思いがある。
加世田 光義(かせだ・みつよし)
1953年3月15日生まれ 65歳 鹿児島出身、
株式会社カセダ代表取締役(設計・製造業)
【大田区障がい者スポーツ用具製品開発事業】
大田区が主体となり、大田区中小企業と車いすメーカーの松永製作所が協力して車いすバスケットボール用の車いす「B-MAX made in Ota Tokyo Model」を製作。実際に車いすバスケットチーム「NO EXCUSE」などが使用し、さらなる改良を加え2020年の東京パラリンピックを目指す。
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