明治鋼業、自社製合成スラブデッキ「MA50」が国交省から耐火認定取得

 コイルセンター、フォーミングメーカーの明治鋼業(本社・東京都千代田区、社長・井上憲二氏)は、自社で製造する合成スラブデッキ「MA50」について、国土交通省から新仕様の合成スラブ耐火認定を5月10日付で取得した。合成スラブ工業会で共通耐火認定として取得している単純支持合成スラブ仕様で必要な耐火補強筋が不要。設計管理の簡素化、現場での施工省力化や経費削減などにメリットがある。

 合成スラブデッキは近年、鉄骨造建物で事務所のOAフロア化や重量物を置く倉庫や書籍の物件などの増加で高荷重対応の床仕様ニーズが増えている。

 今回明治鋼業は、合成スラブ床でもっとも広く用いられているデッキプレート高さが50ミリタイプのMA50合成スラブで耐火補強筋不要の1時間耐火認定を3仕様取得。最大許容積載荷重が1平方メートル当たり10キロニュートン(床スラブ厚さ130ミリ、支持スパン2700ミリ)と、50タイプのデッキ合成スラブでは業界で最も高い積載荷重の認定を取得した。

 今回の耐火認定取得により、中下層の事務所、店舗、倉庫、工場、自走式駐車場などの物件向けで拡販を図っていく。

 また、今後より高層鉄骨建造物に使用されるデッキプレート高さが75ミリの「MA75」についても、合成スラブ耐火認定の取得を目指す方針だ。

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