JX金属、東大駒場キャンパスでブース出展し中高生に銅の特性紹介

 JX金属は、8~9日に東京大学駒場リサーチキャンパスで開かれたキャンパス公開イベントに、主に中高生を対象とした体験型ブースを出展した。銅の特性をわかりやすく伝える実験コーナーを展示したほか、9日には銅の湿式製錬を学ぶ理科教室を開催した。

 実験コーナーでは、5種類の金属の棒を同時にお湯に浸し、どの金属が早く温かくなるかを体験する実験や、銅箔で覆われた箱に携帯電話を入れると電波が遮断されるという実験を用意。理科教室は、鉱石から銅を溶液に浸出させた後、溶液中から銅を溶媒抽出し、電解工程で電気銅を生産するという一連の流れを実験しながら学べるというもの。今年が初めての試みで、40人(20人で2回)が参加した。

 「東大駒場リサーチキャンパス公開」は、同キャンパスにある先端科学技術研究センター、生産技術研究所、駒場オープンラボなどの研究機関の研究を広く紹介する年一回の恒例行事。同社は12年に東大生産技術研究所と共同で非鉄金属資源循環工学寄付研究部門(JX金属寄付ユニット)を開設し、現在第2期(17~21年)の活動を行っている。第2期からは小中高生を含む広く一般社会に非鉄金属産業の重要性・将来性を訴求する啓蒙活動にも注力している。

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