はしか終息、業界安堵 夏のピーク期へ誘客加速

 沖縄県が11日、麻疹(はしか)の終息宣言を出したことを受け、宿泊予約のキャンセルなど影響を受けてきた観光関係者には喜びが広がった。観光の最盛期である夏場の集客にも影響が出ていた中だけに「終息したことを県外で積極的に発信し、盛り返していく」と、プロモーションを通じて巻き返しへ意気込む声も上がった。

 「県として大変安堵(あんど)している」。同日、県庁で開かれた記者会見で嘉手苅孝夫文化観光スポーツ部長は胸をなで下ろした。3月後半の発生から2カ月半、はしかによると見られる旅行のキャンセルは6日時点で5572人、直接損害額は約4億2千万円に上った。じわじわと増えるキャンセル数に業界の懸念も深かった。「本日を境に気持ちを新たに官民挙げて誘客に取り組む」と気を引き締めた。県ホテル旅館生活衛生同業組合の宮里一郎理事長は本紙の取材に「もう少しはしかが長引けば夏の書き入れ時は大変なことになっていた」と話し、吉報を喜んだ。

 一方、複数のホテルや旅行業者によると、旅行キャンセルとは別に夏場の旅行予約は伸び悩みも見られるという。首都圏の旅行予約は6月上旬がピークで「まさにぎりぎり」(宮里理事長)のタイミングで終息宣言が出た。

 県は沖縄観光コンベンションビューローと共に旅行予約サイトに広告を出すことを計画している。JTB沖縄は得意先に割引券を贈るなど巻き返しに向けた動きも着々と進む。JTB沖縄の杉本健次社長は「いいタイミングで終息宣言が出た。店頭でのPRに活用し、夏の誘客に向けた起爆剤としたい」と前を見据えた。

 沖縄ツーリズム産業協議会の平良朝敬会長は会見で「(はしか感染のような)同様の事態は今後もどこでも起こりうる。安全安心快適な沖縄を実現するため、感染拡大防止と危機管理対策に取り組む」と語った。

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