三菱マテリアル、竹内社長が辞任 品質問題で引責、後任に小野副社長

 三菱マテリアルは11日、グループで発生した一連の品質問題を受け、竹内章社長(63)が代表権のない会長に退く人事を決めたと発表した。後任の社長には小野直樹代表取締役副社長執行役員(61)が就く。22日の定時株主総会と取締役会の決議で正式決定する。

 小野次期社長はセメント事業の技術畑出身。セメント事業のカンパニー・プレジデントとして米国におけるセメント事業と生コンクリート事業の垂直統合を基軸とした事業拡大などで貢献。グループ内での品質問題が判明してからは対策本部の本部長などを務め、再発防止策の策定などで竹内社長を支えた。

 小野 直樹氏(おの・なおき)79年京大工卒、三菱鉱業セメント(現三菱マテリアル)入社。12年三菱マテリアル執行役員、米国三菱セメント取締役副会長、MCCデベロップメント取締役副会長、14年常務取締役セメント事業カンパニー・プレジデント、16年取締役副社長執行役員、17年取締役副社長執行役員経営戦略本部長。愛知県出身。

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