〔熱中症〕6月4日から6月10日の7日間で987人搬送、2人死亡

総務省消防庁は12日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
6月4日から6月10日の7日間における全国の救急搬送者数987人で、前週(709人)に比べて287人増加し、前年同期(671人)と比べて316人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は2人で、前週(0人)に比べて2人増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は14人で、前週(10人)に比べて4人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が458人で、全体の46.4%を占めています。
発生場所別では、住居が281人と最も多く、全体の28.5%を占めています。
また、都道府県別では、埼玉県が68人と全国で最も多く、次いで東京都が67人、沖縄県が56人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2018/6/4~6/10・速報値)
・救急搬送者数:987人
※前週比287人増、前年同期比316人増

<日別>
・6/4(月):201人
・6/5(火):117人
・6/6(水):41人
・6/7(木):183人
・6/8(金):101人
・6/9(土):292人
・6/10(日):52人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :2人
・重症 :14人
・中等症:284人
・軽症 :677人
・その他:10人

<年齢別>
・18歳未満:263人
・18~65歳:266人
・65歳以上:458人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):281人
・工事現場や工場などの仕事場:80人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):44人
・教育機関:157人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):67人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):140人
・道路:159人
・その他:59人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・埼玉県:68人
・東京都:67人
・沖縄県:56人
・北海道:51人
・福岡県:48人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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