4連敗のハム栗山監督、背信投球の斎藤責めず「思いは伝わってきた」

日本ハム・栗山監督【写真:石川加奈子】

4イニング中3回で先頭打者を歩かせ、4回8安打6四球7失点

■阪神 10-5 日本ハム(12日・札幌ドーム)

 日本ハムは12日、本拠地での阪神戦に5-10で敗れ、今季初の4連敗を喫した。4月7日のロッテ戦(東京ドーム)以来、今季2度目の1軍登板となった斎藤佑樹投手が4回8安打7失点(自責6)で敗戦投手になった。4イニングのうち先頭打者を歩かせること3度とリズムに乗れず、4回には高山に3ラン、中谷に2ランを浴び、一発攻勢に沈んだ。

 試合前に「やってくれると信じている」と斎藤への期待を口にしていた栗山英樹監督は試合後、背番号1の心境を慮った。「本人もいろいろ感じるもの、思いもあると思う。何とか抑えたくて丁寧にという(投球内容)。審判との相性も含めて、いろんなことがありますけど、何とかしようとする思いは伝わってきているので」と責めなかった。

 勝負所でストライクゾーンの際どい判定に泣いた部分もあった。指揮官は「それも含めて野球。一生懸命投げる中で学べることころもあるし、苦しむところもあるけれども、苦しめば苦しむだけ何か生まれると信じている」と前向きに語った。

 一方、打線は阪神・メッセンジャーに7回まで4安打1得点。8回に9番中島からの4連続長短打で4点を奪って引きずり下ろした粘りは敗戦の中での収穫。栗山監督は「昨日負けたら今日は勝つということだけを考えてやろうと思っているので、明日しっかりやります」と力を込めていた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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