MIEコーポレーション、LNG船向け新規事業開始

ステンレス配管システム

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 ステンレス製管継手などの製造、販売を手掛けるMIEコーポレーション(本社・三重県桑名市、社長・永井賢治氏)は、LNG船向けステンレス配管システムの新規案件を受注、今期から生産をスタートした。素材手当てから製作までの一貫体制を武器に、また排出規制によるニーズ拡大も追い風としてさらなる数量増を目指す。

 同社は近年、高付加価値化戦略の一環でステンレス配管事業を重点強化している。LNG船向け配管の大口受注を皮切りに、石油プラントをはじめとする既存設備の更新需要も補足するなど、順調に実績を伸ばしている。

 ただ、新造船受注の伸び悩みにより船舶向けは一服が生じていた。そんな中、NOx、SOx排出規制の強化に伴って既存船へのスクラバー(脱硫装置)設置ニーズが世界的に拡大。このほど同装置用配管システムを受注し、生産を開始したもの。

 スクラバーだけでなく、LNG燃料を港湾で供給する設備でも需要増が見込まれるほか、原油高を背景に船舶ニーズが再び高まる可能性も少なくない。同社は「一貫生産体制、これまで培ったノウハウを生かし、今後も受注獲得に努めていきたい」(永井社長)方針だ。

 こうした底堅い需要環境が続くとともに、今5カ年中期経営計画「CHANGE&CHALLENGE Ver.2」で重点強化する収益改善策が進展したことを受けて、中計初年度となる17年度業績は大幅な増収増益を達成。中でも経常利益は2億900万円と、中計最終年度の目標を超えた。

 永井社長は「生産の効率化や高付加価値分野へのシフト、海外OEM先との連携強化が進展した」と、前期展開した一連の取り組みの成果を評価。「市場環境に不透明さが残るものの、今期中に中期計画目標を見直したい」考えを示した。