「2018年W杯で見るべき5人の若手ウィンガー」

いよいよ開幕を迎える2018年ロシアワールドカップ。

ここでは、『sportskeeda』による「2018年W杯で見るべき若手ウィング」を見てみよう。

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マルコ・ピャツァ(クロアチア代表/23歳/ユヴェントス)

非常に才能あふれるチームであるクロアチアにおいて幅とスピードを提供できるピャツァ。

ただ、2016年にユヴェントスへ2300万ユーロ(29.8億円)して以降、最高とは言えない2年を過ごしている。とはいえ、ワールドカップではクロアチアにとって非常に重要な選手になるだろう。

モドリッチやラキティッチ、コヴァチッチらタレント揃いの中盤だが、受け手になるようなサイドアタッカーが欠けているのだ。

ピャツァの爆発的スピードとドリブルは重宝されうるし、攻撃をよりよいものにできる。相手DFを間延びさせ、破壊することへのキーになるだろう。

前線のマリオ・マンジュキッチとニコラ・カリニッチにはスピードが欠けているため、両ワイドで効力を発揮するピャツァの能力はサポートへの鍵になる。

シャルケへローンされた今季も最高のシーズンではなかったかもしれないが、彼の爆発力はクロアチア代表のオプションになりえるはずだ。

ジェウソン・マルティンス(ポルトガル代表/スポルティング/23歳)

ポルトガルが輩出してきた名ウィンガーの最新作。カーボヴェルデ出身のジェウソン・マルティンスにはすでにビッグクラブから関心が寄せられており、NEXTクリスティアーノ・ロナウドとも評価されている。

彼はスピーディかつ独創的なワイドプレイヤーであり、両サイドで機能できる。だが、若き日のリカルド・クアレズマのように右サイドのほうがより得意だ。

対峙する相手を打ち負かす能力を持ち、ボールを持ちたがるタイプでもある。クラシカルなウィンガーであり、サイドで相手を抜き去ってクロスを入れることを好む。

彼の能力はロナウドやアンドレ・シウヴァらストライカーたちにとって素晴らしい利益となることだろう。そのドリブルスキルは深く引き籠った相手守備陣を引き延ばすのに有用だろうし、DFをサイドに引っ張り出すことの助けにもなるはず。

イルビン・ロサーノ(メキシコ代表/PSV/22歳)

メキシコサッカー界で今最もホットな若手であるロサーノ。チームが勝ち進むうえで攻撃面における大きな責任を負っている。

昨季パチューカからPSVへ移籍すると、17ゴール11アシストとオランダで大ブレイクを果たした。

カルロス・オソリオ代表監督にはアンドレス・グアルダードやジオバニ・ドス・サントスらウィンガーの選択肢が豊富にあるが、この22歳が主軸になることだろう。

ロサーノのスピード、クロス、縦への突破は、攻撃面で大きなパートを担うはずだ。また、両サイドでもトップ下でもプレー可能なことも、指揮官にとって素晴らしい価値を持つ。

彼はネットを揺らす方法を心得ており、ハビエル・エルナンデスやラウール・ヒメネスらストライカーにとっても重宝する存在になる。

ユリアン・ブラント(ドイツ代表/レヴァークーゼン/22歳)

マンチェスター・シティで活躍していたルロイ・サネの落選は騒動を巻き起こした。

とはいえ、彼の代わりに選出されたブラントは、終わったばかりの今季ブンデスリーガで最も傑出したパフォーマンスを見せたひとりだ。

童顔でぽっちゃり顔のワイドアタッカーは、DFを走り負かして相手守備陣をズタズタにするのを何よりも好む。

両サイドとトップ下でプレー可能であり、そのインテリジェンス、ドリブルスキル、飛び出しは、現時点のドイツ代表においてサネ以上にフィットするものだ。

また、守備の仕事も抜かりない。彼のハッスルとプレッシングはドイツにとって守備のオプションになりうる。

ウスマヌ・デンベレ(フランス代表/バルセロナ/21歳)

今大会で彼ほど注目されるウィンガーはそういない。現サッカー界で最もエキサイティングなウィングのひとりであり、カウンターでもポゼッションでも生きる。

まだプロになって4年目ながら、驚異的な速度で成長してきた。フランスが決勝に進出するために不可欠な役割を期待されており、そのパフォーマンスは注視されるはずだ。

彼にはアントワーヌ・グリーズマンとキリアン・エンバッペらにスペースを作り出すために相手SBを引きずり出すタスクを与えられるだろう。そのスピードと突破力はディディエ・デシャン監督の攻撃において決定的なものになるはず。

指揮官はグリーズマン、エンバッペ、デンベレを先発に並べる可能性がある。そうなった場合、デンベレには相手DFラインを横に引き伸ばすことや、得点できるポジションに忍び込むことが求められる。

バルサでの1年目は苦しんだが、代表ではすんなりフィットしており、その役割を落ち着き払ってやり遂げることだろう。

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