G7サミットの共同声明、「アルミ設備過剰問題」に言及

 6月8~9日にカナダ・ケベック州で開かれたG7シャルルボワ・サミットの共同声明で、「アルミニウムやハイテクなどのその他の分野における過剰能力を避ける緊急の必要性を強調する」とアルミの過剰生産問題に言及した。日本アルミニウム協会などの働き掛けが功を奏した格好で、今秋開かれるG20でのグローバル・フォーラムの創設に期待が高まっている。

 日本アルミニウム協会を含むカナダ、欧州、米国の各国アルミ業界団体は3~4日にモントリオールで「アルミニウム・サミット」を初開催した。そこで設備過剰問題についての問題を共有・解決のため「アルミニウムのグローバル・フォーラムの創設の要請」を決議し、G7やG20各国政府にメッセージを発出していた。

 日本アルミニウム協会は、今回のG7の共同声明にアルミの過剰問題が盛り込まれたことはアルミのグローバル・フォーラムの設置に向けた重要な第一歩と考えられる、としている。

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