伏兵・アドリアンザが満塁ホームラン ツインズ逆転勝利

【ツインズ6-4タイガース】@コメリカ・パーク

ア・リーグ中部地区の2位・タイガースと3位・ツインズがタイガースの本拠地コメリカ・パークで激突した一戦は、試合開始前時点でメジャー通算7本塁打の伏兵エイレ・アドリアンザに逆転グランドスラムが飛び出し、ツインズが6対4で逆転勝利を収めた。ツインズは1点ビハインドの7回表、1安打と2四球で二死満塁のチャンスを作り、アドリアンザが甘く入った速球をひと振り。打球はライトスタンドへ突き刺さる3号逆転グランドスラムとなった。その後、スコアは6対4となったものの、8回裏をトレバー・ヒルデンバーガー、9回裏をフェルナンド・ロドニーが抑えて逃げ切り。2位・タイガースとの直接対決を制したツインズは、タイガースを抜いて地区2位に浮上した。

殊勲の一打を放ったアドリアンザは「本当に良い気分だ。僕はホームランバッターではないからね。感動的だったよ」と大興奮。日本時間6月6日以降、20打数9安打(うち長打7本)と絶好調の8番打者が大きな仕事をやってのけた。一方、敗れたタイガースはかつての三冠王、ミゲル・カブレラが今季の残り試合を欠場することが確定。カブレラは3回裏の第2打席でスイングをした際に左腕を痛め、MRI検査の結果、左上腕二頭筋の腱が断裂していることが発覚した。2年前の2016年には打率.316、38本塁打、108打点、OPS.956という好成績を残していたカブレラだが、ここ2年間は故障が急増し、不本意なシーズンを送っている。今季はわずか38試合の出場にとどまり、打率.299、3本塁打、22打点、OPS.843という寂しい成績でシーズンを終えることになってしまった。

© MLB Advanced Media, LP.