9回に追い付いたレッズが10回一挙4得点で延長戦を制す

【レッズ5-1ロイヤルズ(延長10回)】@グレートアメリカン・ボールパーク

ロイヤルズは1点リードの9回表に防御率0点台のクローザー、ケルビン・ヘレーラを投入。この時点でレッズの敗戦はほぼ確実になったかと思われたが、ここからレッズの逆転劇がスタートした。9回表の先頭打者タッカー・バーンハートがカウント2-2からの6球目、真ん中付近に甘く入ったチェンジアップを逃さず捉え、ライトへの4号同点ソロ。そのあとの二死一、二塁のチャンスは生かせなかったものの、延長10回表にはビリー・ハミルトンの好走塁などで一死満塁のチャンスを作り、ジョーイ・ボットーの3点タイムリー三塁打とエウヘニオ・スアレスのタイムリーで一挙4点を勝ち越した。レッズ先発のサル・ロマノは打線の援護に恵まれなかったが、8回1失点の好投。今季最長の8イニングを投げてロイヤルズ打線を4安打に抑え、間違いなく今季のベストピッチングだった。

8回1失点ながら勝利投手になれなかったロマノだが、「間違いなく良い一日だったよ。自分のパフォーマンスよりもチームが勝てたことが嬉しいね」と延長戦を制したチームの勝利を喜んだ。女房役のバーンハートは「今日のロマノは打者が誰であるかを気にすることなく、自分の速球を信じて投げていた」と好投の要因を分析。9回表に同点弾を放った正捕手は「勝利投手に値する素晴らしいピッチングをしてくれた。チームが勝つことができて良かったよ」とロマノの好投を称えた。ジム・リグルマン監督代行は「こんなに蒸し暑いなかで8イニングを投げ抜いてくれて本当にありがたかった。今日は少しフライの打球が多かったから、彼の次のステップはゴロの打球を増やすことだね」とロマノの力投を称えつつ、次回への課題を与えることも忘れなかった。

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