ワールドカップ開幕が間近に迫ってきた。
ここでは『sportskeeda』による「活躍が期待される5人の一流センターバックたち」を見てみる。
ヴェドラン・チョルルカ(クロアチア代表/32歳)
屈強な32歳のDFはこれまでのキャリアで見せてきたように、空中戦では今も支配的な存在のままだ。
今大会のなかでも最も経験あるCBのひとりであるチョルルカ。クロアチアの躍進に向けて、知恵袋になることが期待されている。
若い頃から速さはなかったが、ゲームの読みに長けるほか、フィジカルも備えた存在だ。
コンビを組むであるデヤン・ロヴレンには不安定さがあるほか、中盤には守備を本職とするMFが不在なため、チョルルカには冷静沈着さが求められることだろう。
ジョン・ストーンズ(イングランド代表/24歳)
ラヒーム・スターリングに次いで必要以上に叩かれているイングランド代表選手のひとりと言える。
とはいえ、彼はギャレス・サウスゲイト監督の3-4-2-1システムにおける守備の主軸になることが期待されている。
その役割上、中盤や前線にボールをつけるタスクが課されるだろう。また、システム上、相手の攻撃を断ち切るための柔軟な位置取りが認められているディフェンダーでもある。
この役割はシティでいくらかうまくこなしたが、イングランド代表には同じような質の選手が欠けており、前線への持ち運びは自重されうる。
ヤン・ヴェルトンゲン(ベルギー代表/31歳)
世界最高のCBについて言及する際、少なくとも3人のベルギー人選手が議題に上るはずだ。
ベルギー代表におけるCBのオプションと生粋の左SBの不在を考えた場合、ヴェルトンゲンは左サイドバックでプレーすることになるだろう。
まるでプレーメイカーの様なゲームを読む能力とボール扱いに長けた彼は、マウリシオ・ポチェッティーノ監督が率いるトッテナムでも不可欠な存在になっている。
ヴェルトンゲンは試合の読みだけでなく、空中戦の強さと完璧なタックルを兼ね備えており、ロベルト・マルティネス監督のチームにとって素晴らしい利益となることだろう。
彼の前線への持ち上がりと、ロングパスで相手を切り開く能力は、ベルギーが強敵を相手にする際に攻撃のオプションになりうる。
サミュエル・ウンティティ(フランス代表/24歳)
今大会に参加するCBのなかでも、彼ほど瞬く間に評価を上げた選手はあまりいない。ウンティティはリヨンからバルセロナに移籍すると、本当に優れたCBへと成長を遂げた。
レアル・マドリーのラファエル・ヴァラヌとコンビを組むであろう彼は、自身初のメジャートーナメントに参戦する。2度目のW杯優勝を狙うフランス代表において、最も重要な選手のひとりになることだろう。
スピードと強さを兼備し、タックルを仕掛けるタイミングは秀逸。また、そのインテリジェンスとテクニックは、バルサのエルネスト・バルベルデ監督のもとでさらに強化された。
新たな自信を得たことで、代表でもよりアグレッシブになっており、セットプレー時には強力な武器にもなっている。
強さと屈強さを併せ持つウンティティは、よりスピードがあり大胆なヴァランにとって完璧な引き立て役に思える。また、彼らの前にはエンゴロ・カンテが君臨しており、ロシアの地でフランスの守備陣を突破するのは簡単ではないだろう。
マッツ・フメルス(ドイツ代表/29歳)
真にワールドクラスなCBとしてワールドカップでプレーするDFのひとりであるフメルス。2010年の代表デビュー以降、常に君臨してきた。
パワフル&機敏かつインテリジェントで、常に身の回りの全てを把握している。強いタックルとエアバトルという元来のCBスタイルと、攻撃の起点になれるというモダンなスタイルを兼備している選手でもある。
ジェローム・ボアテングとはバイエルンでも強固なパートナーシップを形成。2人の素晴らしいDFによる協力関係は、ヨアヒム・レーフ監督が率いるチームの成功の基礎となってきた。
最高のCBたちと同様にフメルスはセットプレーでも脅威であり、名キッカーが揃うドイツにあって得点する確かなチャンスに恵まれるはずだ。