【ブログ】2017年では見られなかったトロロッソ・ホンダの連携プレー/F1カナダGP現地情報2回目

 2018年F1第7戦カナダGP決勝日、各々アイテムを携えてサーキットインするドライバーたちやいかだレースの様子をムッシュ柴田氏がお届けします。

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まずはドライバーたちの土曜朝の出勤風景から行きましょうか。

午前9時半過ぎ、トップドライバーたちもぼちぼちサーキットにやって来ます。

黙々と歩くキミ・ライコネン。

スマホしか見てないルイス・ハミルトン。モントリオールの町からサーキットまでは走っても来れるほどの近さですが、ドライバーの大部分はクルマで送ってもらってます。

対照的にセバスチャン・ベッテルは、自転車通勤してました。チームの資材といっしょに、マイ自転車をヨーロッパから空輸してもらったんでしょうね。

元ボスのクリスチャン・ホーナー代表と、延々立ち話してました。ベッテルが何か面白そうなことを言ったのに対し、「マジか、それ」というリアクションを返すホーナー。何の話だったのやら。

一方こちらは朝から、何か書類を目の前にしてずっとシリアスな話し合いです。

マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエと、ルノーのシリル・アビテブール、左端はレース現場の総責任者レミ・タファンです。「レッドブルがホンダと組むんだったら、うちを準ワークス扱いにしてよ」とねじ込んでるとか?いずれにしても全員フランス人ながら、和気あいあいとは言いかねる雰囲気でした。

マクラーレンには今週末、マイケル・アンドレッティも来てました。

来季、彼のチームからマクラーレンがインディに正式参戦するという噂しきりです。そしたらホンダエンジンで走ることになるわけですが、レース屋さんはそんな過去のことには全然こだわりませんからね。マクラーレン・ホンダ復活、大いにあり得るかも。

復活といえば、去年から再び開催されるようになったカナダ名物チーム対抗いかだレース。今年のトロロッソには、ホンダのスタッフも乗り込んでました。

去年のマクラーレン・ホンダだったらあり得ない、……なんて野暮はいいたくないですけど、

でもトロロッソとホンダの一体感を感じさせる、なかなかいい光景でした。

そして決勝日当日。う~ん、やっぱりグリッドガールのいないグリッドは淋しい……。

こちらは3年前。ゴージャスでしたね~。

ま、過ぎたことをうじうじ言ってもしょうがないですが。

今季、もはや最下位チームとは言わせないとばかりに進境著しいザウバー。グリッド上ではメカニックががっちりマシンリアを隠してました。

一方マクラーレンは、すっかり開けっ広げでした。ディフューザーとか、秘密ないのか……?

そしてシャルル・ルクレールは、今回も見事にポイント獲得です。これはもう遠い将来といわず、1、2年後のフェラーリ昇格もあり得るかも。

戦いすんで、日が暮れて。この古い古いピットビルも、来年来た時には超近代的な建物に変身してるはずです。

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