【香港】香港親子旅の需要取り込みへ、セントレア[観光]

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中部国際空港は、香港でブームとなっているという親子旅行の需要を取り込む方針だ=13日、観塘(NNA撮影)

中部国際空港(セントレア)が香港からの親子旅行需要を取り込む。2017年の訪日香港人のうち、中部国際空港の利用者は全体の6%にとどまるが、同空港が持つ強みを生かし親子の旅行者を取り込むことで、今後は2倍となる12%までシェアを広げる目標だ。

中部国際空港の営業推進本部で、香港市場を担当する榊原真未氏は、「香港市場ではここ最近、20~30代の若者が自ら旅行を計画し、親を連れて行くことがブームになっている。中部地方には親の世代が好きな温泉や自然が多くあり、市場にマッチするのではないか」とコメント。香港から日本への玄関口として、利用者を増やしていきたいと抱負を語った。

中部国際空港は、良好な親子関係の構築を促す香港の社会的企業、上有高堂とタイアップし、香港の親子旅行に関する調査を実施。13日に開かれたメディア向け発表会では、調査結果と合わせて空港施設を紹介したほか、中部地方を親子で回る旅行計画を募るコンテストの実施について説明した。

同空港は鉄道駅を降りてから飛行機搭乗まで一つも段差がないなど、ユニバーサルデザインを採用している。榊原氏は、施設自体もコンパクトなため、効率を求める香港人には向いていると勧めた。空港内には温泉があり、親世代が温泉を利用している間、子世代の若者は「日本でセントレアだけ」というセグウェイに乗る空港体験ツアーなどを楽しめるという。空港に早く到着したい傾向の強い親世代が楽しめる商業施設も充実する。

中部国際空港の17年度(17年4月~18年3月)の航空旅客数(速報値)は前年比5.3%増の1,153万9,551人で、このうち国際線を利用した外国人旅客は12.7%増の266万4,054人だった。榊原氏によると、香港人の利用客は年間約10万人を超える。

開港13年を迎え、この夏以降に米ボーイングの機材をメインにした複合商業施設が開業するほか、19年上半期(1~6月)には新ターミナルビルが供用を開始する予定だ。

■日本が最も人気

上有高堂が行った親子旅行に関する調査では、日本へ両親を連れて行ったことがあるとの回答者(複数回答)が最も多く、104回に上った。2位の台湾(45回)、3位の中国本土(38回)を大きく上回った。背景には香港人が親子旅行をする際に、行き先として「食事と環境の衛生」、「治安」を非常に重視していることがあるという。

約6割は向こう1年以内に親子一緒に旅行することを考えている。親子旅行での1人当たり平均の消費額(航空券、宿泊費を含む)は約7,300HKドル(約10万3,000円)だった。

調査は今年5月、親子で海外旅行をしたことがある20歳以上の117人を対象に実施した。