特別委の設置は各会派で再検討 19日に報告

 県議会議会運営委員会は13日開き、九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を目指す特別委員会の設置について協議。会派間に設置目的の認識に違いがあり結論が出ず、再度、各会派で検討することになった。
 特別委の設置は4日の議運で溝口芙美雄議長が提案し、各会派で持ち帰っていた。長崎ルートについては、総務委と総合交通対策特別委でも審査している。
 13日の議運で「自民・県民会議」は「今後、さまざまな交渉がある。総務委と特別委の二つだけでは行動しにくい」と要請活動を念頭に、設置に賛成。対して「自民」「改革21」「公明」の各会派は、審査主体との認識で「既存の委員会で議論できると考える」などと設置に慎重な意見を述べた。
 これに、溝口議長は「まもなく整備方針が決まる。今は審査する段階でなく、佐賀県に陳情するなど長崎の思いを伝える段階。行動を起こしたい」と目的を説明した。再び各会派で検討し、19日の次回議運で報告する。

© 株式会社長崎新聞社