三菱ケミカルのアルミ樹脂複合板、コーワが通信販売開始

 ガラス加工などを手がけるコーワ(本社・大阪府吹田市、社長・安藤幸治氏)は12日、6月から三菱ケミカルのアルミ樹脂複合板「アルポリック」をWebサイト「アルポリック販売センター」で通信販売すると発表した。このほどパソコン・スマートフォンから簡単に見積もり書を発行できるほかオーダーまで可能なインターフェイスを開発。元板だけでなくカットオーダーも同画面で料金を比較確認しながら即時注文できる体制を整え、販売量の引き上げを目指す。

 アルポリックは一部の代理店や非鉄系商社で仕入れることができる特殊な建材で、小ロットや切り売りなどに対応している販売店、ネット販売はほとんど存在していなかった。こうした中で、コーワは従来の主軸事業であるガラスと鏡のオーダーカット販売で培ったノウハウを生かすとともに、小口需要の取り込みを狙いアルポリック販売センター(https://www.alpoli.com/)をオープンした。

 アルポリック販売センターは、メーカー製造サイズ(元板)の販売とオーダーサイズでの切り売りを同時に比較しながら注文できるサービス。パソコンやスマートフォンからアクセスが可能で、時間がかかるオーダー注文が夜間・屋外でも発注できる。

 汎用性が高い「アルポリックPCシリーズ」から諸外国の防火基準をクリアしている「ニューブライトシリーズ」、鏡面仕上げ材の「RFシリーズ」など全6シリーズ91種類をそろえている。

 製品ラインアップが充実しているほか、操作性も利便性が追求されている。複数枚を同時注文する際に発生する割引や送料なども自動計算されるほか、切り売りも全シリーズの各色を在庫しており、1ミリ単位でのオーダーを電卓のように料金を瞬間表示させ、ワンクリックで元板との価格比較ができる。複数枚割引計算まで組み入れているだけでなく、見積もり書や請求書のPDF自動発行機能も備えている。

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