ベンカングループのチューブロック、「東京おもちゃショー」でPR

 配管資材メーカーのベンカンの事業会社で配管用機材を模した玩具の企画・開発・製造販売を手がけるチューブロック(本社・兵庫県尼崎市、社長・鈴木隆也氏)は、今月7~10日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催された国内最大規模の玩具の展示会「東京おもちゃショー2018」に3年連続で出展した。

 今回のブースでは、今年10月に発売予定のツールボックスセットを出展。「パーツを入れるハコがほしい」というユーザーの声に応え、本格仕様の道具箱に複数のパーツを入れて販売する。価格は1万500円(470パーツ入)と2万円(840パーツ入)の2種類(税別)。その他、実際の組立・解体デモンストレーションなども行った。

 チューブロックは、ベンカンで新規事業開拓などを担っていた「事業開発室」を分離するかたちで一昨年9月に設立。「継手とパイプを組み合わせる面白さ=ブロック」という発想から、商品開発を手がけた。通常のブロックと異なり各ピースはパイプ、継手形状で「つなぐ・曲げる・分ける」がコンセプト。部材も、レジューサーやキャップ、エルボ、チーズなど実際の配管用継手の名称そのままを使用している。

 地元の関西のテレビ番組やネットニュースなどでも取り上げられ、徐々に知名度が向上。取扱店舗も増えており、台湾や香港でも販売を開始した。今年に入ってからはドイツやタイでの展示会に出展している。

 単なる「子どものおもちゃ」としてだけでなく、配管施工業者が社内教育・研修用の配管模型として活用するなど、多彩な用途がある。鈴木社長は「こうした展示会を機に、さらに知名度を上げていきたい」と意気込む。

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