ワールドカップ特集!「衝撃展開だった開幕戦、TOP3」

いよいよ間近に迫ってきたワールドカップ開幕。

注目のロシアvsサウジアラビア戦を前に、ここでは衝撃展開となったこれまでのW杯開幕戦を特集する。

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2002年日韓大会:フランス 0-1 セネガル(ブバ・ディオップ)

W杯王者として大会に臨んだフランスだったが、グループステージ3試合で1得点も奪うことが出来ずに1分2敗で敗れ去るまさかの事態に…。

特にショッキングだったのだが、かつて植民地だったセネガルにアップセットを食らった開幕戦。

ふとももの故障で主軸ジダンを欠いたフランスは、フランス人のブルーノ・メツ監督率いるセネガル相手にMFブバ・ディオップの一撃で沈められた。

試合後、『Man of the Match』に選ばれたエル・ハジ・ディウフは「誰も俺達のことを信じちゃいなかったが、俺はやったんだ」と勝ち誇っていた。

ちなみに、当時のセネガル代表キャプテンは現在監督を務めているアリュー・シセだ。

1990年イタリア大会:アルゼンチン 0-1 カメルーン(フランソワ・オマン=ビイク)

ディエゴ・マラドーナ擁する前回王者アルゼンチンが0-1で敗れた衝撃の開幕戦。しかしその結果以上に人々の度肝を抜いたのは、カメルーン代表FWフランソワ・オマン=ビイクによる決勝弾だ。

空中で静止したかのような驚異の高さから打ち下ろされたヘディングシュートは、当時フランスのスタッド・ラバルでプレーしていた24歳のストライカーを一躍有名にした。

さらに2戦目以降はロジェ・ミラが爆発し、不屈のライオンはアフリカ勢で最高成績となるベスト8の快挙を成し遂げたのである。

1994年アメリカ大会:ドイツ 1-0 ボリビア(ユルゲン・クリンスマン)

東西統一後最初のワールドカップとなったドイツと、史上初めて予選を突破したボリビアの開幕戦。

試合は61分にユルゲン・クリンスマンが決勝ゴールを決め、優勝候補ドイツが順当に勝利を収めたが、今なお語り継がれるのはボリビアの10番、マルコ・エチェベリの退場劇だ。

個性的な髪形と魔法の左足で“悪魔”の異名をとったエチェベリ。今日においても「ボリビア最高の選手」と考えられる彼だが、前年11月に全治7~8か月の重傷を負い、開幕戦はベンチからのスタートとなった。

先制を許したボリビアは79分、そのエチェベリを投入する。しかし直後に事件は起きた。味方からのロングパスを追いかけるエチェベリはドイツの主将ローター・マテウスと交錯、その際の蹴り上げるような行為が悪質と取られ、主審に退場を命じられてしまったのだ。投入から約2分30秒後の出来事だった。

エチェベリは、故意であったことを否定している。ただ当時の彼は怪我の影響でまともにプレーできる状態ではなく、一説には最初から「相手のエースを潰そう」と考えていたとも…。なんだか最近、聞いたような話である。

逆にエースを失ったボリビアは1分2敗のグループ最下位で敗退し、エチェベリの夢舞台は2タッチ、2分30秒で終わることとなった。

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