JVC、新製品内覧会「JVC映像ソリューション2018」を開催。CONNECTED CAM「GY-HC900CH」を国内初展示

株式会社JVCケンウッドは、6月13~14日の2日間、横浜にある同社の本社1階にて新製品内覧会「JVC映像ソリューション2018」を開催した。

同内覧会では、Best of NAB 2018 AWARDを受賞したCONNECTED CAMをはじめ、各種映像ソューション(ライブ中継IP伝送、マルチカメラIPライブ制作、スポーツIPライブ制作)や、D-ILA 8K/4Kプロジェクター、4K HDRリアプロジェクションシステムなどを展示した。また、同社ソリューションシステムの説明と、CONNECTED CAMやプロジェクターの今後のロードマップについて紹介するプレゼンテーションも開催された。

CONNECTED CAM 2/3インチHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC900CH」。2/3型3CMOSセンサーの搭載により、感度F12(60Hz)と低ノイズS/N62dBに対応。B4レンズマウントと4ポジションの光学NDフィルターを装備した2/3型B4レンズマウントシステムを搭載。

同社の「GYシリーズ」のカメラ基本性能に加えて、IPへの接続性を進化させた新商品CONNECTED CAM 2/3インチハイエンドカメラレコーダー「GY-HC900CH」を展示。“高画質、高品質でつながる”をコンセプトとした“CONNECTED CAM”の第一弾製品。IoTデバイスとしてさまざまなネットワーク環境に柔軟に対応するとともに、同一回線上でカメラからのライブストリーミングを中継しながらスタジオ局からの番組映像音声とインカム音声を同時に受信することができ、双方向のライブストリーミングに対応している。

オーディオワイヤレスレシーバーにくわえ、SSDやH.265エンコーダー、LTEに対応予定の拡張スロットを装備。また、ファームウェアアップデートにより、記録モード・記録フォーマットの追加や、ネットワーク帯域を有効活用するIP技術を搭載していき、利便性や操作性を向上する開発を発売後にも継続していくという

複数のLTE回線を束ねて伝送するボンディング技術により、信頼性と転送レートを高めたドッカブル型IP伝送中継器「ProHD Dockable Bridge」(Peplink社製:参考出品)と組み合わせた展示も行った。Dockable Bridgeを経由することでVPN環境となるため、インターネット回線に簡単に接続可能

リモートプロダクションシステム「Streamstar」を核として、複数の遠隔カメラをリモート操作可能。スイッチャー側でカメラ側のコントロールが可能なため、会場ではPTZのプリセットポジションを決め、スイッチャーのコントローラーでJVCのカメラをStreamstarでコントロールしていた

GY-HM250BBはストリーミングや収録と連動し、スポーツのスコアをリアルタイムに表示・配信が可能

GY-HM250BBでは今までスポーツのスコアボード表示機能が搭載されていたが、今回新しくフルスクリーングラフィック機能と、ブロードキャストオーバーレイ機能が搭載され、即時性が向上した

GY-HM250BBとStreamstarを組み合わせたスポーツライブ制作ソリューションの展示。手軽にスコアオーバーレイを実現し、スポーツ中継のライブストリーミングだけでなく、パブリックビューイングにも対応するとしている

4Kメモリームービー「GZ-RY980」は、同社初となる民生機器の4Kカメラ。4K30p対応。防塵、防滴、防水、耐衝撃と、過酷な現場でも使用可能。バラエティなどで演者が自撮りする際にも使用できそうだ

リモートカメラコントローラー「RM-LP100」でGY-HM250などのカメラを制御可能。ローランド社製のスイッチャーV-1SDIやV-60HD(2018年6月下旬対応予定)との連携も可能で、ズーム、カメラ機能、タリー表示などの遠隔操作が可能

スポーツコーチングカメラシステムの提案。ハイスピードカメラを使用した選手の育成や解説に使えるようなシステム、ハイスピードカメラによりフォームの確認・研究などが行える

スポーツチーム・コミュニケーションサービスとしてアプリ「teamnote」をリリース(アプリは無償でダウンロード可能)。チーム内のスケジュール管理や日々の連絡、試合のスコアをリアルタイムに配信し、チーム内で共有できる。競技ごとの専用アプリを利用することで、競技に応じたスコア入力が可能。現状はバスケのみだが、今後、サッカー、野球、その他競技用のスコア入力アプリをリリース予定とのこと。また、JVCのWi-Fi内蔵カメラを使用することで、テレビ中継のようなスコアが表示された映像を記録できる

新規ビジネスのEXOFIELD「WIZMUSIC」は、各個人によって異なる耳や顔の形状、使用する再生スピーカーやヘッドホン、リスニングルームを含むすべての音響特性を測定・解析し、その個人に最適にカスタマイズされた信号処理を行う音響技術

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