ロシアワールドカップ優勝候補のブラジル代表はFWネイマールが中心のチームで、その脇をFWガブリエウ・ジェズス、ウィリアン、MFフィリペ・コウチーニョら実力者が固めるといった形だ。彼ら強力攻撃陣が躍動できるかが優勝へのカギと言えよう。
しかし、彼らを躍動させるには目立たぬところでチームを支える選手も必要になる。2002年にブラジルを指揮して日韓ワールドカップ制覇を達成したルイス・フェリペ・スコラーリは、陰の重要人物としてレアル・マドリード所属MFカゼミロの名前を挙げている。
スペイン『MARCA』によるとスコラーリは、「ブラジルで違いを生むのはカゼミロだ。彼は代表チームにバランスをもたらす。彼がマルセロやネイマールなど、攻撃的な選手をより自由にするんだ」とコメント。中盤の底で守備に奮闘するカゼミロをキーマンと見ているようだ。
日韓ワールドカップのブラジルもロナウド、リバウドら豪華な攻撃陣を擁していたが、中盤では泥臭い仕事をこなすジウベルト・シウバなど守備職人がいた。現在のチームにはカゼミロ、さらにマンチェスター・シティでアンカーとして重要な働きをしてきたフェルナンジーニョもいる。そうした主役ではない選手たちの存在こそワールドカップ制覇に欠かせぬものだ。