無名塾と七尾、歩み紹介 能登演劇堂 15日から常設展示

 七尾市の能登演劇堂で15日、「演劇のまちあゆみコーナー」がオープンする。俳優仲代達矢さん主宰の「無名塾」と住民との交流の歴史などを捉えた写真パネルや無名塾の公演看板、小道具などを常設展示する。演劇堂の建設やロングラン公演の定期開催など「演劇のまち」づくりに向けた30年以上にわたる仲代さんと住民の歩みを広く発信し、公演日以外の誘客にもつなげる。

 展示は演劇堂を運営する「演劇のまち振興事業団」が企画し、演劇堂の一画にある2階建ての中島図書館跡を利用して設けた。

 1階は無名塾のロングラン公演の看板や衣装、台本のほか、仲代さんが住民と親睦を深めてきた歴史を振り返る写真パネルなどを並べた。中央には昨年10、11月のロングラン公演「肝っ玉おっ母と子供たち」(北國新聞社後援)の感動を呼び起こしてもらおうと、仲代さんが演じる女商人アンナが舞台で引いたほろ車を展示した。

 2階は旧中島高演劇コースや七尾東雲高演劇科による演劇堂での定期公演、市民劇団の結成などを紹介するパネルやポスターを設けた。入場は無料となる。

 「演劇のまち」づくりは、仲代さんが旅行で旧中島町を訪れたことをきっかけに始まった。1985(昭和60)年に旧中島町で「無名塾」の合宿がスタートし、95年には演出により舞台奧を開閉できる大扉などを備え、監修した仲代さんが「日本一の演劇専門ホール」と称する能登演劇堂が完成した。

 演劇堂では2016年8月に始まった舞台設備や楽屋を公開するバックステージツアーが好評で、常設展示コーナーと合わせて一層の魅力発信を目指す。演劇のまち振興事業団の北谷俊一専務理事は「市民や遠方から訪れた人に、『演劇のまち』の足跡を知ってもらい、新たなファン獲得を目指す」と話した。

©株式会社北國新聞社

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