犀川大橋94歳、大正の先端技術 24年ぶりの大改修で見学会

 1994(平成6)年以来の大規模改修が行われている金沢市の犀川大橋で14日、地元関係者向けに見学会が開かれた。普段見ることができない橋の下部が特別に公開され、北陸の鋼鉄製の橋で最も古い「94歳」の大橋には、建設当時の先端技術が導入されていることが紹介され、参加者は、現代も市民生活を支える橋への愛着を深めた。

 犀川大橋は、1924(大正13)年から金沢市中心部の大動脈として供用されている。

 見学会は、国土交通省金沢河川国道事務所が主催した。道路協力団体に指定されている金沢片町まちづくり会議の15人が参加し、同事務所や施工業者の川田工業(南砺市)の担当者が解説役を務めた。

 参加者は、橋の下部に組まれた足場に入り、貴重だった鉄を節約するため、板状の鋼材などを組んで強度を保つ工法が採用されたと解説された。当時の市電走行に耐えるため、大橋は約500トンの重さに耐えられるよう設計され、結果的に現代まで構造物としての使命を果たす「長寿橋」になったことも知った。

 橋の建造当時、600~700トンの鉄板は、職人が現場で1本ずつ熱して加工した鋲(びょう)で留められていることも紹介された。協議会の諸江洋会長は「橋の工法の歴史が分かり、興味深かった」と語った。

 犀川大橋は2016年度の点検で老朽化による損傷が複数確認され、昨年11月に大規模改修に着手した。今年11月末までの予定で、さびたり、曲がったりした部材を取り換える作業が続いている。今後は、さびを取り除いて塗装する。

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