遊歩道壊れ9人けが 宮古島で3月 老朽化、市の点検不備

 【宮古島】今年3月、宮古島市が管理する市下地川満の川満漁港遊歩道の橋が壊れ、観光客12人が落下する事故が発生していたことが分かった。うち9人がろっ骨にひびや打撲、かすり傷などのけがを負った。13日に開会した市議会6月定例会で、損害賠償の額を定める議案が提出され、事故が判明した。下地敏彦市長は同所の点検が十分に行われていなかったとし、「被害に遭った人たちには申し訳なかった」などと謝罪した。 事故は3月12日に発生した。県外から訪れていた観光客12人が渡っている最中、老朽化した橋が中央から折れ、1・5メートル下の湿地に転落した。市は同15日に被害者に連絡し、被害状況の聞き取りと謝罪を行い、被害に対する補償を通知する文書を送付した。

 損害賠償の議案では金額が確定した6人について総額15万4339円を計上した。4人は治療中で、額が確定後に賠償する予定。残りの2人は賠償不要の意思を示したという。下地市長は点検の不備について「しっかりやらなければならなかったと反省している」と述べた。事故の公表が遅れた理由について市側は、市職員が現場対応した際、既に被害者らが宮古島を出ており、損害賠償などの対応を優先していたなどと説明した。複数の市議から市の管理体制の不備や事故後の対応、公表の遅さなどについて批判の声が上がった。

 事故が発生した現場はマングローブを見ることができる湿地帯で、木製の遊歩道が整備されており、観光客や自然観察などで多くの人たちが利用していた。事故後、市が遊歩道を調査したところ、複数箇所で腐食が確認され、3月31日から立ち入り禁止の措置が取られている。

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