<地上イージス>新屋演習場への配備「可能性高い」 防衛省、県・市議会に説明

県議会で説明する防衛省の五味戦略企画課長(右)と東北防衛局の深沢局長

 秋田市の陸上自衛隊新屋演習場が配備候補地になっている迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、防衛省は14日、秋田県議会と秋田市議会に初めて説明した。同省は夏以降に現地調査を始める方針だが、五味賢至戦略企画課長は「今後の調査で配備できないという結論が出る可能性は低い」と述べ、新屋演習場に配備する可能性が高いとの認識を示した。

 県議会全員協議会で自民会派の北林康司県議の質問に答えた。五味課長は候補地選定の段階で十分に調査・検討したとし、「住民への電磁波の影響や地質など、徹底的に調べないといけない」と説明した。

 ただ、選定に至った経緯やデータについては「防衛上の問題がある」として詳細を明かさなかった。社民会派の石田寛県議は「『可及的速やかに配備できるので秋田』というが、それは防衛省の都合だ。演習場周辺の住民のことを考えていない」と批判した。

 新屋演習場は住宅密集地に近いことから、市議会全員協議会でも住民への影響などに質問が相次いだ。

 会派「そうせい」の武内伸文市議は「住宅地が近いのに安全だとか適地だとかありえない」と選定に疑問を呈した。公明会派の石塚秀博市議は「米朝首脳会談で配備の緊急性が薄らいできたと感じるが、それでも現地調査を始めるのか」と懸念を示した。

 また、東北防衛局の深沢雅貴局長は、前日の13日に県議会自民会派でつくる防衛議員連盟に事前説明していたことを認め「お世話になっているのであいさつした」と釈明した。県議会全員協議会で、「次の世代につなぐ会」の沼谷純県議は「地元の不信感を招く行為だ」と強く反発した。

 防衛省関係者が14日明らかにしたところによると、小野寺五典防衛相は22日、配備候補地となる秋田、山口両県を訪れ導入の必要性などを説明する。

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