茨城県内 「まわしよみ新聞」広がる 記事切り抜き壁新聞再編集 試行する小中学校増

3月に開かれた「まわしよみ新聞」イベントで記事をネタに会話を楽しむ参加者=日立市内

何人かで持ち寄った新聞から「気になる」「おもしろい」記事を切り抜いて、感想を語り合い、壁新聞に再編集する新聞遊び「まわしよみ新聞」が、茨城県内で広がりをみせている。「児童・生徒の視野を広げ、主体的・対話的で深い学びにつながる」と、試行する小中学校が増加。「人と人をつなぐコミュニケーション・ツール」として、まちづくりに生かそうとする動きも出始めた。

「まわしよみ新聞」は、大阪出身のコモンズ・デザイナー、陸奥賢さんが発案。新聞社の出前授業などを通じて、学校教育や企業研修の場で全国的に広がっている。

「読む」「語る」「聴く」「表現する」が遊び感覚で同時に体験できるワークショップ。

茨城新聞社の出前授業では、「まわしよみ新聞」を希望する小中高校が、昨年度は前年度比5倍に増えた。自治体が主催する「こども大学」や土曜日の寺子屋事業での利用も増えている。子どもの学習支援を行うNPOや、ひきこもりがちな若者の就労を支援する団体などからも声が掛かるようになった。

まちづくり面では、今年3月に、地域社会と連携し課題解決を目指す茨城大のCOCコーディネーターを務めた現代美術家の西田卓司さんが、発案者の陸奥さんを招き、1カ月分の茨城新聞を使って「まわしよみ新聞」を楽しむイベントを日立市内で初めて開催。地域資源を活用した新たな仕事の種探しにと、若手経営者や地元の大学生らと交流を深めた。

西田さんは「ワークショップなのに、テーマがなく、(場を仕切る)ファシリテーターも必要ないから、自由な空間で誰もが心を開き参加できる。多様な価値観に触れ、偶然をつかむ面白さがあって、何かが生まれそうなワクワク感があった」と、「まわしよみ新聞」の有効性を指摘している。 (澤畑和宏)

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